東洋医学の特徴は何か?

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東洋医学の特徴ということで、昔の原典から身体に対する考えや治療が出来ていますが、その特徴とは何かと言ったら、現代医学とは違う用語で身体について説明をするということに尽きると思います。

その中で、一般の方にも有名になっているのは、“ツボ”を使うということになるのではないかと思います。

この“ツボ”と呼ばれるものが“経絡”にあるというのは何となく知っている方もいるかと思いますし、アニメなどの中では“ツボ”や“経絡”のようなものが書かれているので、何となくはイメージ出来るのではないかと思います。

※経絡:経脈、絡脈、孫脈、奇経などがあるのですが、ここでは分かりづらくなるので、全ての意味と含めてしまいます。

 

・経絡とは何か

経絡とは昔に書かれた原典に記載があるものであり、身体には全部で20の経絡が存在し、それが縦横無尽に身体を走行しているので、身体のどこかに触れれば、この経脈に影響を及ぼし、全身へ影響を及ぼすというものです。

 

さらにこの経絡は身体の中にある臓腑(現代医学的に考えれば臓器)にも繋がっているので、体表部に刺激を与えれば、臓腑にも影響を与えることが出来るという考え方です。

 

よく体質改善で東洋医学を用いるというのがありますが、これは経絡というものを使って、臓腑に影響を及ぼすことによって身体の中を整え、それが体質改善につながるという考え方になります。

 

東洋医学にはこの“ツボ”と“経絡”以外にも“臓腑”という概念があるので、漢方薬は直接臓腑に働きかけて治療をする方法で、これについては別で説明をしたいと思います。

 

・ツボとは何か

経絡は先ほど説明をしたように、身体全体に走行しているラインになるのですが、“ツボ”はこのラインと関係しているものになります。

具体的には、“経絡”は“線路”であり、“ツボ”は“駅名”と考えてみるとその関係というのがよく分かると思います。

 

例えば、駅を“ツボ”として考えた場合、“東京駅というツボ”は多くの路線が集まり、様々な所に行けるものになりますが、最北端の駅である稚内駅だと乗り継ぎをすれば東京に辿りつきますが、たどりつくまではかなりの時間が必要になります。

 

大きな駅の方は路線が沢山あり、使い勝手がいいともいえますが、小さな駅も用途があるので存在しているので大切なものになり、日々の生活の中でどのように利用するかを分けていると思います。

 

この駅と路線の関係が“ツボ”と“経絡”という関係と同じになり、治療をする際の判断をするものでもあり、治療をする場所にもなります。

例えば、名古屋駅に新幹線が来ないということがあった場合、名古屋が悪いのではなく、東京駅で新幹線が発車できなかったので来られないこともありますよね。

 

これが治療でも使われる考え方であり、その場所ではなく、つながっているところに問題があるのではないかというのを考えていくのが東洋医学になります。

現代医学でもこのつながりというのを考えもするのですが、その判断の根拠になるのは、神経・血管・リンパなどの走行になります。

 

“ツボ”自体は身体に361あるとされていて、その他にも沢山の“ツボ”がありますが、必ず学習するのは約400ぐらいではないかと思います。

 

ということは400ぐらいの“ツボ”は鍼灸を学習するのであれば必ず覚える必要があるのですが、それ以外は覚える必要がないのとも言えます。秘伝の“ツボ”というのはどこでもあるので、調べていくと“ツボ”の数は無限のように増えていきます。

 

“ツボ”の使い方も鍼灸師によっても違いがあり、秘伝を使うのが好きな人もいれば、シンプルイズベストということで代表的な“ツボ”のみで治療する人もいます。

 

・ツボを知る人の方がいい?

鍼灸師は“ツボ”を上手く使っていく必要があるので、“ツボ”に対する知識が豊富な人の方が治療も上手い傾向があります。

 

さらにこれだけの“ツボ”があるのですが、身体のどこにあって、構造的にどのぐらい刺していくことが出来るという安全の知識がないと、危険にもなります。

 

非常にまれではありますが、鍼灸の治療によって障害をきたしてしまうこともあるので、治療を受ける方は、鍼灸師の知識や経験を尋ねてみた方がいいと思います。

 

初心者のうちは、やはり知識や技術が不十分なことが多いので、教育を受け続けている人かチェックを受けている人の方がいいと思います。

 

国家試験は出題される傾向もあるので、学習をすれば合格することができますが、鍼灸師に限らず資格はあくまで入口を示すものでしかないので、治療を受ける側は相手について知ることは大切です。

 

車の免許もペーパードライバーという言葉もあるし、たまにしか運転しない人もいますよね。車やドライビングテクニックを練習している人は運転が上手い傾向にあるのは当たり前ですし、どの資格もその人の努力が必要ですよね。

 

運転免許も何度も更新しているかが上手いという訳ではないですし、ということでどれだけのことを知っているかは大切ですし、専門家として信頼できるかというところにもつながります。

 

・ツボについては聞かないで欲しい?

鍼灸師としてよく質問されることがあるのがこの“ツボ”でもあります。特に、「やせる“ツボ”はどれか?」と聞かれることが多いのですが、その人にあった“ツボ”が一番いいものであるので、絶対にこれだと言えないのでうんざりすることもあると思います。逆に営業として「これが効く!!」とはっきりと断言する人もいるので、そういった方はどんどん聞いて欲しいと思います。

 

もちろん、万人に効きやすいというのもあるのですが、やせるための東洋医学的なメカニズムは気の働きをスムーズにするということで、分かりやすく言えば新陳代謝が活発になるようにするということが一番大切になり、それだと個別に対応する必要があります。

 

他には、食べられなくする、吐かせる、下させるというのが体重減少というのに効果はあるでしょうが、体力も低下するので、必要がなければしない方がいいですね。

 

私自身も練習などでやり過ぎたときに、下痢、嘔吐が続いたことがあり、痩せた感じにはなりますが、体調は悪かったですね。

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