お灸が上手になるコツーお灸はリズム

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 鍼灸師は「はり師」と「きゅう師」という2つの国家資格のことになりますが、通常は両方を取得するので、鍼灸師とまとめて呼ばれることが多い資格になります。はり師は鍼を扱い、きゅう師は灸を扱うのですが、灸療法は火傷もするので、治療をする上では注意することが沢山あります。

 鍼灸の治療においては、お灸を行えば火傷をすることがあるので、皮膚に火傷が残ってしまうことがあります。お灸で何故、火傷をさせるかと言えば、火傷を起こすことによって、身体の持っている免疫能力を向上させるということになります。

 

 そのため、お灸では火傷をさせることが必要と言えるのですが、誰でも熱いのは嫌だし、火傷のあとが残るのも嫌なので、最近は火傷をさせないお灸やお灸自体を行わない人も多くなっています。

 

 私自身も患者さんに使う場合は火傷をさせないようにしていますし、自分にも火傷を指せない程度のお灸を使うことが多いです。本来の考えであれば火傷をさせる方がいいのですが、やっぱり熱いのと痕が長く残るのが嫌なので使っていないです。

 

1.火傷をさせないお灸

 一番簡単な方法は、台座灸と呼ばれるタイプのお灸を使うのが火傷をさせない方法としていいのですが、火傷をしたという話を聞くのが多いのはこのタイプになります。皮膚面に密着する範囲が広く、気づいたら火傷をしたという話を聞きますし、取り外そうとしたら転がってしまい火傷をしたという話も聞くので、使うのは簡単ですが、注意はしないといけないものになります。

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 他には、カイロのようなタイプもあるので、患者さんが来院して、治療後も寒がっているとか、持続の効果を発揮させたいときには、こういうのもあります。

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 これ以外には、灸点紙を使うという方法もありますが、これは皮膚面にシールを貼って、その上に艾を載せる方法になります。灸点紙を使わない方法だと、和紙を濡らして体表に置き、その上に艾を載せれば、火をつけても濡れた和紙で消えてしまうので、火傷はしないのですが、艾をひねる技術は必要になります。

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 お灸には分類があって、火傷をさせないようにするということで様々なやり方があり、粗悪艾で行う知熱灸もあるのですが、取るタイミングが遅いと火傷をしてしまうことがあります。塩灸や隔物灸という方法もあるのですが、火を扱うので、取り外すときに失敗をすれば火傷をしてしまうことが多いです。

 

2.お灸はリズム

 どんなお灸を行っても、艾と火を扱うということでは同じになるので、透熱灸が上手になっておけば、様々なお灸でも艾の状態や火の熱さが分かるので、透熱灸を上手くなっている方がいいと思います。

 

 もちろん、上手くなるためには、やらなければいけないので、自分の身体はしばらく犠牲になるとはおもいます。紙や板などの上に行うと技術的には向上するのですが、熱いか熱くないか、火傷をするかしないかという結果に関しては身体でやらないと上手くならないのですよね。

 

 お灸が苦手であれば、お灸を受けるのが得意な同級生や同僚がいると思うので、協力してもらうといいと思います。

 

 お灸がどうすれば上手くなるかを考えていた時期があったのですが、もちろん、一つ一つ丁寧に触ることをすればいいのですが、結果として時間がかかるものになってしまうので、現場で使えない技術になってしまうと思います。

 

 学校だと、温度を一定にするお灸を作るというのを行うことも多いのですが、結局は数をこなしてスピードを上げるしかないので、現場に出たときに、自分で管理・調整が出来なくなると思いました。

 

 そこで、私自身が重視したのは、リズムです。メトロノームのように一定の音に合わせてお灸動作を強制的に繰り返すと、考える暇もなく手を動かさないといけないので、音に合わせることを意識するのを行いました。

 

 これで身に付いたのはスピードで、受けてみた感想もお灸の熱がリズミカルに来るので、心地よく熱が浸透していく感覚も得られるようになりました。誰かから注意をされなくても、とにかくテンポを意識すればいいので、チェックが簡単になります。

 

 リズミカルに作るのが大変じゃないかというは最もで、最初は慣れるまでは丁寧に練習をすることは必要だと思います。慣れてきたたら、とにかくリズムに変えていくのですが、リズミカルに出来ない原因の一つに艾を持ちすぎることがあると思います。

 

 私自身は一回に持つ艾の量を米粒2つか3つ分ぐらいにしてしまえば、ボロボロと崩れてしまうことがなく、使いきってしまうので、細かく分けた艾を用意するようにしました。スピードを上げれば硬くもなりやすいですが、持っている艾が少なければ、捻りを加える(力を加える)時間が短くなるので、硬くなるのも抑えられるようになりました。

 

 もちろん、技術の向上には正解はないのですが、リズムをとにかく意識するという話はあまり聞かないので、試してみたものです。技術は数をこなすのが一番というのも当然なのですが、一工夫を加えることで技術の向上と管理はしやすいのではないかと思います。

 

 試したことがない人は試してもらいたいですが、最初は硬かったりするので、体表ではなく、物で練習するのがいいと思います。

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