鍼灸道と鍼灸術

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 鍼灸に限らず、何かを勉強したり、やろうとしたりするときに、「道」とつくことがありますが、何のことを言っているのでしょうか?

 「道」とは道教の考え方で使われるものであり、強引に一言で説明するのであれば「真理」と言うことが出来ます。例えば、柔道や剣道、茶道、華道というように、何かを学ぶ際に「道」とつけていますが、ただ単に動きや美、味を学ぶ、通じるだけではなく、生き方が反映されると考えるとちょうどいいのかもしれません。

 

 そのために、「道」とつけるのが好きな人は多いですし、鍼灸の中でも「道」と付けるのが好まれる傾向にあります。変わって「術」というのは技術と考えることが出来るので、技術として考えることが出来ると思います。

 

 鍼灸術よりも鍼灸道という表現が好まれやすいのは、もともと柔道、剣道、茶道、華道というのに慣れているので、「道」の方がいいのではないかというところだと思います。

 

 術というのは古典の文献分類の中でも出てきますが、やはり技術と関係をしていく表現になり、鍼灸や医療は術の部に該当をしているので、鍼灸術も悪くはないと思いますけどね。

 

 術道の方が技術を学ぶと言う点では姿勢としてもいいのではないかと思います。術を極める道ということでプロフェッショナルを目指すとも言えそうですし。けど、何の術なのか分からないので、鍼灸道の方が分かりやすいとは思います。

 

 私はブログを書いているのでブログ道とでもした方がいいですかね。ん~、ブログが生き方と言う訳ではないので適さないですね。

 

 そう考えると、術としての鍼灸と道としての鍼灸の違いと言う点で考えてみると、技術を高めることに徹底するのが術としての鍼灸と考えることができますし、道としての鍼灸は自分の中心に鍼灸を納めて、鍼灸から自分を変えていくという考えもありなのかとも思います。

 

 こんなにいろいろ書いたところで、私としてはどちらでもいいのかなと思っています。術でも道でも自分が行うことは鍼灸を使って治療をすることであり、東洋医学の知識を使って身体を管理するということなので、自分の精神・肉体を東洋医学で理解したいというところでしょうか。

 

 鍼灸が歴史によって成り立ってきたように、現代医学も歴史を積み重ねている状態なので、いいものはいいとして使うのが自分に取ってはいいと考えるので、術・道という表現はこれからも使わないのではないかと思います。

 

 一般的に無為自然と言われる道教の姿勢は生き方としては非常に面白く、いいとは思いますが、その通りが自分に合っているのかは悩むところですね。もちろん、年と共に理解できるところも多々出てくるのでしょうが、今のところは分からないことが多いですね。

 小難しく考えるよりは音がいいのを使うのがいいと思いますけどね。

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