使うツボはブルーオーシャンを目指す

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 ブルーオーシャンは、誰も開拓していないところなので、自分の優位性が保てるところと言う意味があり、ビジネスの世界の中でもブルーオーシャンを見つけるということが言われています。

 鍼灸の治療においてはツボを使って行っていきますが、患者さんによっては、いろいろな治療を試されている人もいて、そういった方は身体のいろんなところから刺激が入っていることになります。

 

 ということは、いろいろな治療室に行かれてあまり改善をしていない場合は、今までの治療がダメだったという可能性があるので、今までの治療経過を尋ねておくのが大切になります。

 

 弁証が間違えていたや技術が稚拙だったという点も考えられることもあり、基本通りの施術で大きな改善を見られることもあるので、きちんと基本通りのことは考えて実行できることは大切なのですが、いろいろな治療室に行ったけどよくならなかったのであれば、違う考えをするのも重要だと思います。

 

 書籍やブログなどを見てみても、同じような配穴ややり方を提案しているのも多いので、もちろん、その治療を考えて行うのが大切になるのですが、自分独自のやり方を見つけたり、自分の優位性を作ったりしていくためには、自分なりの使い方をしないと、独自の物にはならないので、ツボのブルーオーシャンを目指すことが大切になります。

 

 私は、いろいろなところに鍼をしてみる実験は自分にも行っているので、普段、患者さんに鍼灸を行わないところは、自分や仲間の身体で実験をするようにしています。そうなると、自分独自の使い方や自分なりの効果の診方と言うのが出来てくるので、基本だけの治療でよくならないときや、他の治療院にも行かれている方の治療では重宝することがあります。

 

 例えば、腰痛とあれば腰部に治療を加えるのは、鍼灸、柔整、カイロ、整体ではよく行われるので、その他の部位から治療できるようになりたいと、みんな思っているので、自分自身も研究を続けることが重要になります。

 

 自分のブルーオーシャンを見つけた上に、人の見つけたブルーオーシャンを利用するのが治療の幅が広がっていくことにもなるので、積極的に実験を重ねるのが大切だと思います。

 

 自分ではあまり効果を感じなかった経穴も他の人に行ったら劇的に改善をしたというのはあり得ることなので、自分と2人だけではなく、数人に同じように行ってみることが重要になります。

 

 練習相手を見つけるというのが実は、一番難しいことなのですが、同級生や職場、先輩、後輩との繋がりを大切にして、相互に情報交換を行っていくことがブルーオーシャンを見つけるための近道だと思います。

 

 有名ではないツボだって、意味があって存在しているのですから、自分なりのマイナーなツボが自分なりの使い方で使えるようになれば、ツボの勉強も楽しくなってきますよ。

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