腕があるのに患者が来ないという幻想

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 治療院を開業しようと思うときには、技術や知識がそれなりになってきたという自信がある場合がありますが、開業してみたら、患者さんが来なかったというのは多い話しです。

 腕があるけど、経営の仕方がまずくて患者さんが来ないという話しを聞くことがありますが、そんなに腕があるのであれば、普通は患者さんが継続をしますよね?

 

 しかも、そんなに腕があるのであれば紹介しますよね?

 

 確かに、経営として広告を出さなければ、どこでやっているのかが分からないので、経営スキルとして広告などを考えるのが当然なのですが、開業すると、広告などを忘れてしまう人が多いです。

 

 開業するということは、一般の方や社会からすれば経営者なので、治療だけではなく、広告などの経営についても考えないといけないのは当然です。鍼灸師に限らず、治療家という方達の中では、自分の治療がしたいから開業するという話しがあるのですが、治療だけに専念するのであれば、雇われの方が治療者としてはできます。

 

 もちろん、その治療室でやり方が決まっていて、それ以外をやってはいけないというのであれば、自分のしたい治療は出来ませんが、多くの治療院が治療は治療者任せなのではないかと思います。

 

 患者さんが来ないのであれば、それは自分の何かが足らないと思って、自分自身の研鑽を行うことが大切なのではないかと思います。腕があって患者さんが来ないという思想をしてしまうのであれば、自分は偉いけど、他がダメだという思想になってしまい、物事を素直に見る心を失ってしまっているので、治療者としても患者さんの状態をしっかりと見られなくなってしまうと思います。

 

 技術職に限らず、仕事ということで考えた場合は、昨日より今日、今日より明日、明日より明後日、去年より今年、今年より来年とスキルや知識をあげていくのが当然なので、謙虚な気持ちを持ち続けるという点で、謙虚さを持ち続けることが大切だと思います。

 

 もちろん、私自身もおごってしまうような気持ちが出てしまうことがあるので、こうやって言葉にすることによって、反省をしています。

 

 今年より、来年、来年より再来年、そうやって積み重ねた物が自分の基礎となって、だんだんと揺るがない技術・知識として残るので、一つ一つの積み重ねを意識したいと思います。

 

 治療に関してもブログを書くことで大分情報が整理されてきましたが、書くことで自分の至らなさもよく分かるので、再度、勉強をするのに目標ができますしね。

 

 自分の足らなさを知ってからがスタートだとも言われるので、自分の立ち位置を客観的に眺められるようにしたいですね。

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