美容鍼灸をやる人が増えているので、治療院を持つと講習会を行う人も多いので、どこの美容鍼灸に技術があるのかで悩む人もいるのではないでしょうか。
私は美容鍼灸を行っている訳ではないので、細かい内容に関してはよく分かりません。しかし、周りに美容鍼灸に興味を持っている人がいるので、そういった方が講習会に行く場合は、一つに絞るというよりも複数に参加していることが多いので、美容鍼灸に興味がある人が周囲に数人いると、大体の美容鍼灸講習会の資料を目にすることが出来ます。
実際に見てみて思った感想ですが、ほとんどのところで行っている技術講習としては、顔面部に刺入する際の押手の置き方や触れ方という点が多いです。確かに、顔面部は感覚もよくあるところですし、揺れを感じる場所にもなるので、手の置き方が雑だと不快な感じを強く受けやすいところです。
押手は、通常の鍼でも大切な技術になるので、美容鍼灸独自の技術というよりも鍼の技術と考えると美容鍼灸での特殊技術とは言えないですね。
美容鍼灸では、顔面部だけではなく、頚部に対しての刺入も多くなることが多いのですが、頚部は肺尖部を意識しておかないと危険性を伴うところなので、もちろん、美容鍼灸だけではなく、通常の鍼でも必要な知識になるので、特殊技術とは言えないですね。もちろん、鍼を行う頻度が高いということでは、リスクが大きくなるので、特に注意をする必用がありますよ。
痛みを少なく切皮・刺入を行うというのも顔面部だけではなく、通常の鍼も同じなので、鍼の基本練習を行っていくのが大切だというのが分かります。美容鍼灸で特別な技術というよりは、鍼の基本がやはり重要だというのが分かります。
その他で多いのは、タオルワークや接遇に関してですが、美容系だとエステと比較をされるので、エステで行われているタオルワークや接遇程度は出来ないと、比較をされたときに見劣りがしてしまうので、これは重要なところではないかと思います。
タオルワークは、身体を包み込むようにして、肌露出をさせない方法ですが、エステを一度でも受けたことがあれば参考になることは多いですし、やられたやり方を復習すれば、見に付くことが多いのではないかと思います。
接遇に関してはカウンセリング・クロージングが重要になってきますが、変化が起きたというのを確認して理解してもらう作業が非常に大切になるので、鏡や写真を使いながら確認をすることが多いと思います。
美容鍼灸の講習会の中には、フェイシャル・クレンジングなども行うところがありますが、そういった内容が多いと、鍼灸以外のことが多くなるので、鍼灸に対する内容が希薄になっていることが多いと感じました。
体質から身体を変えるということで、東洋医学を使って行うというのが多いので、それは通常の鍼灸治療でも同じなので、美容鍼灸だから特別な知識は少なくなると思います。
鍼灸に対してしっかり勉強と練習をしていれば、美容鍼灸に対して特別な勉強というのは少ないと言えてしまいますが、美容という看板を掲げて施術を行うという苦労に関しては、美容鍼灸を行っている人にしか分からないことなので、情報を知るという点ではどういう物なのかをしっかりと知ることが大切だと思います。
複数の講習会に行くメリットは、同じ事柄でも人によって言うことに違いがあるようなら、その事柄に関しては、自分で答えを見つけないといけないことだというのが分かりますし、同じ事柄でみんな同じことを言うようであれば、美容鍼灸を行うためには重要な内容というのが分かるので、考え続けることと守らなければいけないことをしっかりと分けられるようになるということです。
美容鍼灸に特別な技術がないという論調になっていますが、いろいろな資料を見ると、本当によく勉強をされていて、頭顔面部の施術において、非常に参考になる考え方をされている人もいるなという感想もあります。
指導する側だけではなく、受講する側の知識によって、参考になることは違うので、受講する側の知識や経験が少なければ、どんな講習会でも特別だと感じることは非常に多いと思いますし、学習できるチャンスでもあるので、自分に必要な知識と技術を身に付けるいい機会だと思います。
私は、たまたま話しを聞けたり、練習をしたり、勉強をしたりという経験があり、さらに鍼を扱うのであれば鍼の技術が根底に大切ではないかという前提があるので、こういった書き方になってしまっていますが、自分という物をしっかりと持って講習会にも参加をしないと、フラフラとして、行き先が定まらないことになってしまうので、注意が必要ではないかと思ってしまいます。
美容鍼灸は流行のテーマですし、鍼灸の普及を担っている分野だと思うので、多くの方が学習をして、積極的に取り入れていってもらいたいと思っています。美容鍼灸に関しては、他にも書いています。
「美容鍼灸の流派」
このまま少子化対策か移民政策を行わないと、2100年になると人口が半減すると言われていて、非常に単純に考えれば、美容鍼灸のマーケットが現在の半分になるので、美容鍼灸業界の今後はどうなるのかなと思うことがあります。その時までに、冷凍睡眠でもあれば、私は存在している可能性がありますが、普通に考えれば、2100年を迎えるはるか前に死んでしまうので、イメージが全く湧かない状態ですね。