家庭で出来るセルフケア

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 波が揺れるように、よい状態と少しよくない状態を繰り返しながら人間の身体はは成り立っています。男性ではわかりにくいかもしれないですが、女性は月経もあるので、波の状態を理解しやすいかと思います。

 波の大きさが大きければ、体調の変動が大きいので、よい状態ではないですね。波の変動を小さくするのに大切なのはセルフケアになります。

 

 セルフケアを行うのに必要な方法は、運動、休養、栄養という3本の柱が大切になるので、適度な有酸素運動と筋トレ、ストレス発散をして身体をしっかりと休める、身体にストレスをかけないで栄養となりやすいものを食べることが重要ですね。

 

 身体にストレスをかけないものと書くと難しく感じますが、油っこいもの、甘いもの、濃い味、冷たい物は身体が欲することもありますが、ストレスをかけるものでもあるので、セルフケアを目指すのであれば、摂取は考えた方がいいですね。

 

 疲れた時は濃い味、甘い物を欲することが多いですが、これは身体にドーピングをするような状態なので、普段からのケアが大切になります。この知識は東洋医学の養生思想が関係をしてきます。

 

 セルフケアとしては、セルフマッサージ、セルフ温灸がやりやすいものなのですが、セルフマッサージは右手を左手で揉んでいれば、右手は楽になっても左手が疲れてしまうので、疲労を取ろうとしても疲労がたまる状況になってしまうこともあります。

 

 マッサージはやっているときに非常に気持ちがよくてやり過ぎてしまうこともあるので、注意をしておかないと悪化をしてしまうことがあります。どのように悪化をしてしまうかについては、過去のブログの中に書いてあります。

「揉むと身体はどうなりますか」

 

 セルフ温灸では台座灸を使うことが多いですね。台座灸であれば、お灸をする準備も簡単ですし、一人でもやれますからね。台座灸はいろいろなタイプがありますが、温度や臭いが強いものなどが分かれます。温度は使ってみて、あまりにも早く熱く感じるようであれば、マイルドやソフトのタイプを使うのがいいですね。

 

 臭いについては、アロマやニンニクの香りがするものがありますが、臭いが付いている物は、臭いによる治療効果も期待できるのですが、臭いが強いので衣服や部屋に臭いがついてしまうので、最初は臭いも少ない物の方がいいと思いますよ。

 

 お灸をするときには、燃えている物があるので、水を少し張った灰皿やお皿を用意しておいて、使い終わった物は、水に一度つけてから廃棄することをお勧めします。台座灸で火傷をすることは少ないのですが、皮膚が弱い人や熱いのを我慢し続けてしまうと台座灸でも火傷をしてしまうので、セルフ温灸では“心地よい”程度の温かさを基準にして、“心地よい”のを越えて、“熱い”になったら、取り外すか場所を移動する方がいいですね。

 

 セルフ温灸を行うのは、痛みや辛さがある場所に行うのが単純でやりやすい方法になります。相談できる鍼灸師が周囲にいれば、どれぐらいがいいのかを聞いておくと、分かりやすいと思います。

 

 周りに聞ける人がいない場合は、痛みや辛さがある場所に一つやってみて、それから悪化することがないかの確認をしてから回数を増やしていく方が安全です。

 

 セルフマッサージとセルフ温灸は、東洋医学的に考えれば、身体の気血の流れをよくするためですし、現代医学的に考えれば、温めることによって血流の改善を行うことが大事なので、身体の血流に取って重要なところに行うのがいいと思います。

 

 身体の血流は心臓から出て、末端まで行きますが、腹部・関節部は構造的に細かいので、流れが阻滞しやすいので、ツボなどが分からなければ、腹部であればヘソ周りに行っておくと、体調が変わっていきやすいです。

 

 関節部は、例えば、肩関節の前・横・後にすることで肩関節の血行がよくなるので、肩周りだけではなく、上腕・前腕・指まで血流が改善することが多いです。指先の方に血流を良くしたいのであれば、肘関節・手関節も使っていくと段々と改善をしていくことが多いですね。このやり方は鍼灸の治療と同じなので、セルフで身体の状態を変えていくことが可能です。

 

 ツボを覚えて行うもの大切なのですが、自分の体調とツボの効果を覚えて、ツボの場所を正確に触るのは難しいので、出来るだけシンプルでやりやすいやり方で続ける方が効果的です。

 

 自分で自分に行うもの大切なのですが、家族同士でお灸を行い合うのも、コミュニケーションと取れる行為ですし、精神的にもリラックスをしていくことが多いのでお勧めですね。

 

 家族の関係が微妙でという人もお互いにお灸をやっていくと、お灸をやっている間は話しをすることにもなるので、家族の時間を再構築するのにも役立ちますね。

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