ちょっと、がんについていたのですが、がんは三大療法とその他があり、最近では第4の治療も出てきているのですね。
がんの三大療法は、手術・化学(薬物)療法・放射線療法で、近年でてきたのが、免疫療法という分野なのですね。その他の治療方法として、がん治療の補完的に行われる療法として漢方薬、温熱療法、理学療法があります。
手術はがんがある部位を切除すると言う方法なので、昔から行われていた方法で、現在でも、がんがある部位を切除するのは一般的ですね。がん自体は4000年前から存在をしているので、手術の歴史は長いとも言えます。こういった話に関しては、以前のブログでも紹介をしていますが、こちらの書籍がお勧めです。
『病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘 上』
化学(薬物)療法は、抗がん剤のことですね。抗がん剤だと、一般的には高いとか副作用が強いというイメージになるのでしょうか。私は抗がん剤を飲んだことがないので、実体験として伝えることはできませんが、どういったものかについては簡単に書いておきます。
抗がん剤を超簡単に言ってしまえば、細胞を傷つけていく治療方法です。身体は細胞分裂によって成長や再生を行っていて、がん細胞も同じように細胞分裂を行うのですが、他の細胞よりも活発に細胞分裂をして増殖をしています。細胞を傷つけることによって、細胞分裂が出来なくなるので、がんが増殖をしないと言えます。正確かどうかは分かりませんが、がんの増殖を抑えていくという考え方になるのかなと思います。
通常の細胞も傷つくので、細胞分裂が盛んな、毛根、造血、口腔、消化管粘膜は影響を受けてしまいます。抗がん剤の治療で、頭髪が抜けるという話はこの細胞分裂が傷つけられて起こってしまうものですね。
放射線療法は、がん細胞に放射線を当てて、がん細胞を死滅させていく治療方法になります。手術が不可能な場合に使われていたこともあるようですが、手術前に抗がん剤と放射線治療で、がんを小さくしてから、手術をするという方法を用いることが出来るので、三大療法は組み合わせて使うこともあります。
第四の治療として出てきたのは免疫療法になり、いくつかの方法があるようですが、簡単に言ってしまえば、その人の身体が持っている免疫機能を強めて、がん細胞を死滅させようという治療方法になります。
通常、がん細胞は、自分の身体で発生をしていく細胞なので、免疫機能からしてみたら、ウイルスや菌でもないので、攻撃をしないです。もし、攻撃をするようになってしまったら、その他の正常細胞も壊してしまうことになります。
何もしていないのに、自分の細胞を壊していってしまうということは、身体の機能がどんどんと壊れてしまうことになります。この状態が自己免疫疾患と呼ばれ、有名なのに関節リウマチがありますが、他にも沢山の自己免疫疾患があります。
免疫療法となるとイメージが湧きにくいかもしれないですが、免疫機能にがん細胞は殺すものだと教育するとも言えます。
東洋医学の鍼灸や漢方でも、がんの方の治療に当たることがありますが、これは東洋医学的な身体の病態を把握して、治療をすると言われるのですが、現代医学的に考えれば、補助的な治療として考えられているので、補完的な治療と言えますね。
鍼灸や漢方の治療で、がんが治ったという話があるのは事実ですが、がんを多く治療している人からしてみたら、難しいという話が多いですね。がんになると、眠れない、痛い、食欲がない、便秘などの症状が出てくるのですが、そういった身体の不快感には効果が高いのではないかと思っています。
がんの治療では、過去の書籍で『免疫革命』が有名ですね。この書籍では、三大療法では治らないから、身体の免疫機能を高めようと言う話が載せられています。ただ、代替療法をしている方は好きになる人が多いですが、医療に関わる人からしてみたら、どうなのだろうかという意見もあります。
『免疫革命 (講談社+α文庫)』
本を読むと参考になることも多いのですが、現代医学も日々、発達をしているので、早期であれば治るという状況を逃してしまうことがあるので、私としては、これだけに頼るというのはよくないのではないかと思っています。
がん自体は昔からある病気で克服が難しいというのが当たり前とも言えるのですが、研究を続けることによって克服した病気もあるので、現代医学を否定してしまったら、現在の発展はないので、現代医学にもしっかりと耳を傾けることは必要だと思います。
もちろん、身体の免疫機能を高めるというのは、身体に取っては大切なことですし、書籍に書かれているようなストレスコントロールは行うのが健康にはなると思います。
がんに限らず、病気の治療には100%の正解はないので、どういったものは効果が出やすいかというのは、医療者と相談をして、自分が決定をしていかないといけないです。医療の勉強をしていない人からすれば、非常に難しくて大変なことだとは思うので、健康の相談が出来る人が周囲にいると安心できるのではないかと思います。