意外と多いのが背中ニキビなのですが、自分で見えないので気にしていない人もいるのではないでしょうか。
女性だと、ドレスを着たり、夏になって薄着になったりすることがあるので、気にしている人もいますが、背中にニキビがある人は多いですね。鍼灸の治療だと背中にも鍼や灸を行うことが多いのですが、やっぱりあるのだなと感じることが多いですし、薄着の季節だと、背中ニキビが見えることがあるので、体調がよくないのかなと思うことも度々あります。
私も背中に出来やすい体質なのですが、鍼灸を自分でやるようになって激減したのですが、さぼっていて、生活習慣が良くない時期にはまた、背中ニキビが沢山出来ていました。そこから、自分で鍼灸を行うようになって気づいたら、背中ニキビが激減しましたが、特別なことをしている訳ではなく、疲れたら適当に鍼灸をしている程度でも改善をしたので、全身状態を現す物なのだろうなと実感しています。
背中ニキビが出来やすい人は、漢方薬を試す人も多いようで、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、薏苡仁(よくいにん)などが使われているようですね。
漢方薬の名前だけあっても、漢方薬の知識がないと自分には何が合うのかが分からないですね。本当に簡単な説明を加えておきますね。
- 清上防風湯:去風、清熱解毒
- 顔面の紅いニキビ、痒み、化膿性
- 十味敗毒湯:発汗解表
- 皮膚の炎症、化膿初期
- 桂枝茯苓丸:活血化瘀
- 血行が悪く、皮膚の色が紫暗色
- 加味逍遙散:清瀉肝火
- ストレスが強く、イライラしやすい
- 黄連解毒湯:清熱去湿
- 身体が重だるい、火照り
- 当帰芍薬散:血虚
- 足がつりやすい、眼精疲労
薏苡仁はハトムギとも言われるもので、過去のブログの中でも書きましたが、皮膚疾患には薏苡仁は効果的だと言われています。
ハトムギは自然の食品になるので、タブレットでも出ているので、漢方薬を飲むよりも簡単に使えていくので便利なのですが、他の薬も飲んでいるような方は、医師・薬剤師に相談をしてから使う方がいいと思います。アマゾンを見てみると、定期便にもなっているので、肌トラブルのために定期的に摂取している人が多いのでしょうね。
漢方薬を使う場合はその人の体質(証:しょう)を決定して使っていくことが必要なのですが、東洋医学の考え方としては、背中のニキビは皮膚表面の気血の流れが悪い状態が大きく関係しているということが分かります。
そう考えると背中のニキビを改善させていくのには、背中の気血の循環をよくしていけば改善をしていくことが多いので、背部の治療だけではなく、その方に合った治療をしていくことによって綺麗になっていくことが多いですね。
治療の頻度として考えていくと、最初は週に2回でも治療を受ける方がいいと思いますね。その後は、状態によって変えていく必要があるのですが、平均して2~3か月すると、背中のニキビがかなり減ってきたことが分かることが多いです。
それまでも変化をしているのですが、日々の変化の違いは分かりにくいので、週や月単位で見ていく方が分かりやすいと思いますね。
背中のニキビが出来やすい人は食事習慣とも関係をしやすいという話しがあるのですが、余程、酷い食生活をしていない限りはお腹の弱い人が発生をしやすいのではないかという印象があります。
もともと、お腹が少し弱い傾向があって、ストレスがある人は顕著に悪化をする傾向があるので、ストレスが発生している場合は、ストレスへの対処も必要なのですが、気血の循環障害が酷くなっていることが多いので、治療に時間がかかることが多いですね。
あくまでイメージになってしまうのですが、身体の中にたまってしまっている物が上手く処理することが出来ないので、背中から出てきてしまうのが背中ニキビと考えることができるので、気血の循環をよくして、身体に不要な物は対外に排出するようにすると消失をしていきやすいかなと思っています。
お腹の調子と関係をしていると考えている人もいるようですが、身体に阻滞している物を出すということで考えた場合には、脾よりも胃を中心に治療をする方が効果は出やすいのではないかと思っています。
背中のニキビで悩まれている方で、なかなか改善しないなと思われている方は、一度、鍼灸師に相談をしてみるのもいいのではないでしょうか。背中ニキビが改善するだけではなく、身体がすっきりするようになって、体調がよくなることが多いので、お勧めだと思いますよ。
私は疲れたり、鍼灸をさぼると背中ニキビが出てくるので、たまに自分の背中を見て、身体の調子を確認することが多いですね。