熱がこもって眠れない

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 発熱をしている訳ではないのに、身体に熱がこもっているようで、熱くて眠れないという状況がありますが、どういった対処をした方がいいのでしょうか。

 疲れているし眠いのに眠れないというのは本当に辛いことですし、更年期になってきたときにも生じることがあるので、一時的だけではなく、毎日のように続くと、辛くて仕方がないですよね。

 

 あまりにも眠れない場合は、病院に行く人もいるでしょうが、どうにかして眠れるようになりたいと思いますよね。東洋医学では、夜になると身体が火照って眠れないというのは、身体を冷やす働きでもある陰気が不足をした陰虚(いんきょ)という状態になっていると考えるので、漢方や鍼灸で対応することができます。陰虚の話に関してはこちらも参考にしてください。

身体の芯から熱い―陰虚潮熱・骨蒸発熱

 

 陰虚の状態は、加齢、疲労が貯まった状態だと考えていくことが出来るので、一時的に生じてしまっている場合は、かなり身体が疲れているのだなと思ってもらうことが大切ですね。疲労を感じていなかったとしても、身体は反応しているので、無理を続けてしまうと、眠れない状態が酷くなってしまうことがあります。

 

 寝不足が続くと、眠くて仕方がない状態になりますが、寝たようで眠れていないのは、身体に無理をさせ、陰虚になってしまったためだと考えることができます。

 

 身体の疲労が強いということになるので、お風呂でしっかりと身体を温めるのもいいですし、温かい飲み物を飲むと、身体の疲労を軽減することにもなるので、軽減することがあります。ただし、火照りがつよくて、温めるとのぼせが強くなってしまう場合は、注意が必要ですね。

 

 足のほてりがあまりにも強い場合は、冷やすと気持ちがいいので、そのまま眠れることがありますが、あまりお勧めできない方法ですね。熱く感じている神経に刺激をするので、気持ちがいいのですけど、冷やすと血行が悪くなるので、継続しているようだと足の血行が悪くなり、足のほてりが強くなってしまう可能性があります。

 

 身体の芯から熱い感じがあると言うことは、身体の芯まで疲れていると考えることができるので、しっかりと休んでいくことが大切なので、漢方、鍼灸、マッサージなどをすることで疲労を取り除いていくのも効果的だと思いますよ。岩盤浴でも改善したという話もありますが、身体の芯まで温めていくことで、疲労を除去できたのでしょうね。

 

 身体は食事によって作られているので、普段の食事生活を見直していくことで改善することも多いので、普段の食生活を見直していくのも大切ですね。

 

 辛い物は、身体を冷やす働きの水分を不足させてしまうと東洋医学では考えていくので、辛い物を多く食べないように注意をして、消化器系の負担となるような油っこい物は取り過ぎないようにした方がいいですね。

 

 野菜を中心とした食生活に変えていくのがいいのですが、サラダだと取れる野菜が限られるのと、身体を冷やしてしまう働きが強くなるので、スープにするなど、温めた状態にする方が身体には負担がかからないのでお勧めです。

 

 ごま、きくらげ、れんこん、豚肉は陰不足を補うのに効果的なので、味噌汁、野菜スープにしておくと、たっぷりと食べられるし、栄養がスープの中に入るので、味もよくなるのでお勧めですね。

 

 東洋医学の食養生では、甘味と酸味を合わせると陰が増えるという考え方があるので、トマト、スイカ、レモン、梨などのフルーツもお勧めです。ただし、フルーツは糖分が多いので、食べ過ぎには注意をする必要があります。

 

 何事もほどほどが身体に取っては負担にならずに、いい方向に向かうので、普段の食生活でも、ほどほどを心がけるようにしていきたいところです。

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