打撲の痛みと鍼灸治療

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 気付かないうちにどこかをぶつけて痛みがでたり、転んでしまってどこかをぶつけて痛みが出たりというのは日常生活の中ではよくあることですね。

 こういった打撲の痛みは鍼灸治療だとすぐに改善をしやすい傾向があります。私も何度もぶつけていますし、小指はやってしまいやすいですが、痛みでうずくまった後にすぐに治療に入ることが多いですね。

 

 打撲の痛みはかなり強いですし、動こうとしても動けないぐらい痛みが出てしまうことがありますが、治療を少しでもすると、動けないような痛みから改善をすることが多いです。

 

 もちろん、骨折がある、皮膚が切れてしまっているというような状態であれば、痛みの改善する度合いは低下をしますが、そういった痛みの強さも低下をしていくことが多いです。

 

 最近だと、足の小指をかなり激しくぶつけて、しばらくうめきながら痛みに耐えていて、いつも通りの痛みかなと思って、すぐに落ち着くだろうと思っていたのですが、ズキズキと夜中に痛みが出始めて、眠いわ、痛いわで非常に辛い思いをして、次の日に歩いてみたら、歩く振動すら痛みが強くて辛かったですね。

 

 あまりに痛みがひどいので、移動中の電車で痛みを取るために治療をしていました。小指の痛みが酷かったので、膀胱経と関係をするのかと思って、膀胱経の流注を触っていたのですが、膀胱経では痛みが改善しないので、胆経を触れてみたところ変化をする感じがあったので、胆経で治療を行うことにしました。

 

 胆経の中でも、風市に圧痛が強く、風市を圧迫した状態だと、足を地面に付けることができたので、風市を自分の手で揉み続けたところ、痛みが軽減していき、普通に近いぐらいの動きになりました。

 

 もちろん、ぶつけたところが完全に治った訳ではないですが、腫れと痛みが軽減をしていたので、その後は大分、楽な状態が続きました。外出していて、ちょっと痛いときがあるなというぐらいまで軽減したので、一日の予定を済ませて帰宅してから、本格的に鍼灸をすることにしました。

 

 風市で痛みが大きく改善をしたので、風市に鍼をしていったのですが、非常に効果的なポイントが狭かったので、鍼がそこに当っていないと改善をしにくいので、何本か鍼を刺して、数を行う中で当ったらいいなという感じで鍼を刺入しました。

 

 患者さんであれば、1点を狙って刺入をしていくのでしょうけど、自分の身体だと圧痛点を取るのはいいのですが、刺入を正確に行うのが難しいので、何点も刺入をしていきました。

 

 この時点で指の痛みは10段階で言えば、3ぐらいに改善をしたので、十分ではあったのですが、もう少しやってみようと思って、痛みが残っている場所にお灸をすることにしました。

 

 3~5壮程度行ったところで、途中の確認をしたら、1.5~2ぐらいまで改善をしていたので、そこで治療を止めました。あまりにやり過ぎて、次の日に痛みが出たら困るので、少しだけ痛みを残した状態にしておいたのですが、これは、痛みが完全に消失してしまった場合は、怪我をしたことを忘れて体重を全部載せてしまったり、ぶつけてしまったりするので、少しは痛みがある方が、怪我をしたことを忘れないし、気を付けるだろうと思ったからでもありますね。

 

 その後、様子を見ていたのですが、ぶつけない限り、痛みが悪化をすることがなかったので、少しは痛みがあった方がいいという考えもあったので、治療をすることなく、放置をしました。

 

 2週間ぐらいは軽い痛みや違和感があったのですが、その後に痛みを感じることがなかったので、痛みの軽減は鍼灸を行わないときよりはいいのではないかと思いますね。

 

 鍼灸師なので、鍼灸は簡単にできますし、自分にもできるので、打撲をしたときには、鍼灸以外を使うことは、ほぼ無い状態が続いていますね。打撲の痛みでも経絡の流注を使った遠隔治療でも痛みが軽減することが多いので、患者さんで打撲の痛みがあったときには、経絡を使って治療することが多いです。

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