鍼灸院で予約制が多い理由

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 整骨院では最近は予約制を導入する方がメリットは高いということで、使われることが多いですが、鍼灸院は以前から予約制を導入しているところが多いです。

 治療院が予約制を導入するのは、治療時間が人によっても変わることもあるので、その方に合った治療をするのであれば、時間を決めておく方が治療計画を立てやすくなり、患者さん側にもメリットが多いので使われることが多いです。

 

 整骨院で予約制を使っている場合は治療計画の立案と実行という治療面のメリットもあるのですが、整骨院では急性外傷がメインというのが通常の考え方になるので、痛みがなくなったり、天気が悪くなったりすると来院人数が減少をしてしまうので、予約制を導入して患者数を一定に保つという意味もあります。

 

 鍼灸院の場合は、急性外傷の対象をすることもあるのですが、慢性疾患を対応することも多いので、継続した治療が必要になることが多いので、予約制を導入して治療計画の立案と実行をするために予約制を導入する場合が多いですね。

 

 整骨院ではスタッフが何人かいることも多いですが、鍼灸院だと個人でやっている人も多いので、大人数に対応するのが難しいので、時間の都合をつけやすい予約制が中心になっているのだと思います。

 

 予約制のメリットは、治療計画の立案と実行がしやすくなるという点と来院人数の確保で重要になってくるのですが、昔から予約制だから予約制で行っているというのもあるのではないかと思います。

 

 予約制を導入していても、急患の人が来院される場合があるので対応することがあるので、完全予約制でそれ以外には対応しないというよりも、やや柔軟性を持った予約制を導入しているところもあるでしょうが、治療する人の力と時間には限りがあるので、どうしようもなくて断ることもあるのではないかと思います。

 

 特に新患さんだと、治療をしてどういった変化をするのかを読みながらの治療になるので、時間も手間もかかるので、新患さんの場合は、予約が入っていたら断る人もいるのではないかと思います。

 

 予約制を導入していると、無資格系の施術所の影響なのか、時間いっぱいに使うことが当然だと考える方も増えてきたので、治療院として行っていく場合は、治療時間という概念を改めて説明する必要があります。

 

 例えば、60分いくらという時間売りをする場合は、その時間いっぱいは治療をするのが当然と考える人も多いのですが、治療だと適量というのもあるので、治療時間に関しては、患者さんの希望に沿うこともありますが、ぴったり何分というのは難しいところでもあります。

 

 ただ、治療時間という概念で時間売りをした場合には、それに従わないと嘘をついてしまうことになるので、治療時間を表記するのであれば、表記に随う必要がありますね。

 

 治療が中心になってくると、やり過ぎると悪化をする、ここで様子を見て、何が効果的だったのかを確認していきたいという気持ちになることがあるので、時間売りではない治療院の場合だと治療時間が変わってくることもあります。

 

 お腹が空いているときには、沢山、長い間食べられますが、お腹の調子が悪く、お腹が空いていないときには、少量で短い時間で食事を終わらせるのがいいので、治療も同様に時間は治療者が決定をしていく方がいいのですけどね。

 

 鍼灸院では多くの所で、時間売りではなく、1治療で対応している治療院が多いのは、治療内容を考えて、身体の状態を考えていくからなのですね。

 

 予約制のメリットとして来院人数の確保があるのですが、予約制を導入すると、治療院で予約を取れる時間が限られるようになるので、予約を逃してしまうと、次の予約を取るのが大変という印象もあるので、天候に左右されずに来院されることが多いですね。

 

 何度もあることですが、台風で閉めようかと思っていたら、予約人数の大半が来院するという状況もあるので、予約制を導入すると、治療者も絶対に治療院に辿り着かないといけないので、予約制を導入したら時間管理も重要になっていきますね。

 

 新患さんに取ってみれば、行きたいと思ったときに入れない予約制の治療院は敷居が高いし、ストレスとして感じやすいので、最近ではSNSなどを使ったり、ネットに予約表をあげたりして、空き状況が分かるようにしているところもありますね。

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