むくみで痛い場合の対処法

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 むくみが強くなると、痛みが出ることが多いですし、痛くて仕方がなくなってしまうので、困っている人が多い症状だと思います。

 むくみを発生させる原因は複数あり、人によっても違うので断定するのは難しいのですが、むくみを発生させると考えられる原因は、同じ姿勢、冷え症、筋力低下、ホルモンバランス(自律神経バランス)、内臓疾患(心臓・肝臓・腎臓)、血行不良、妊婦、高齢者の場合があります。

 

 身体の血流が低下をすると、むくみが発生をしやすいと考えられるので、血行不良があれば、むくみが生じると言えます。では身体の血流がどのように成り立っているのかを考えていくと、心臓の拍出によって血流が作られていき、筋肉が動くことで血管を圧迫するので、筋肉はポンプの役割をしているので、筋力の低下や筋肉を動かしていないと浮腫みが発生しやすくなると考えられます。

 

 冷え症の人は血行不良があると考えられますし、血流は神経やホルモンの働きによって調整されるので、ホルモン・自律神経バランスが失調してくると、むくみが発生しやすくなると言えます。

 

 妊婦の場合は、下腹部に胎児がいる状態になり、心臓からの血流が胎児によって圧迫をされるので、下肢の血流が悪くなるのは当然になってしまいますね。高齢者の場合は、血流が悪いという状況もあるのですが、筋力も低下していることが多いので、どうしてもむくみやすくなりますね。

 

 むくみは、内臓器の疾患から発生することもあるので、むくみの程度が強すぎる、痛みがある、片足だけがひどいというような場合には危険なこともあるので、病院で一度、相談をしてみることが必要だと思います。

 

 人によっては下肢静脈瘤が発生をしていて、むくみが酷い場合があるので、静脈瘤も大きいようであれば、今後の問題も生じるので病院で相談をしておく方がいいですね。

 

 むくみを起こす疾患がとくになく、原因が思い当たらない場合は、出来るだけ血流がよくなるように考えていかないといけないので、食事・睡眠・運動という3つの物を注意する必要が出てきます。立ち仕事だと、どうしても血流が戻りにくくなってしまうので、立ち仕事の方は、他の人よりも3つに注意を払う必要があると思います。

 

 鍼灸や手技では、むくみを主訴として来院されることもあるので、対応することが多い症状の一つになりますが、治療だけではなく、生活指導を行ってお互いに改善に向かっていくようにすることが多いのではないかと思います。

 

 足のむくみが強いようだと、筋肉や関節を動かすことで、血流を改善させる助けになるので、空いている時間に足首回しを自力か、手を使ってやってもらうことで、血流が戻るようにしてもらうことを勧めすことも多いですね。

 

 東洋医学では、むくみと関係をしやすいのは、脾・肺・腎という水に関係をしやすい臓になってくるので、それぞれの臓の働きと生じている症状を照し合せて考えていく必要があります。

 

 脾は水を作り、循環初期に関与をし、肺が全身の循環に関わり、腎が排泄に関わると考えていくので、むくみが強い場合は、どこ段階で水の停滞が起きているのかを考えていくことが必要になります。

 

 脾によって発生するむくみに関しては、体質として食欲不振、軟便、腹痛が出やすい傾向があり、肺によって発生するむくみに関しては、体質として咳、痰が多いという傾向があり、腎によって発生するむくみに関しては、体質としては、だるい腰痛、耳鳴が多いという傾向があります。

 

 脾の場合は食事が原因でも発生をし、肺の場合は風邪(かぜ)が原因として発生をしやすく、腎の場合は立つことが多いと発生をしやすいという傾向があります。脾や肺によるむくみと思って治療をしても、なかなか改善しないような頑固なむくみの場合には腎が関係をしていることが多いですね。

 

 むくみのときに効果があるツボは膝の内側や膝裏のツボが効果的になってくるので、お風呂に入っているときに、膝周りを自分でもマッサージしていくと効果が現れることがあります。このやり方は、むくみ全般に対して効果的なので、脾・肺・腎に限らず使っていくことが出来る方法になります。

 

 青竹踏みは足底を刺激することで、東洋医学的には腎を刺激することにもなるので、青竹踏みも浮腫みを改善していく助けになることが多いですね。むくみが強い人は、足底を刺激すると痛みを感じやすい傾向がありますが、青竹踏みは継続していくと、痛みが改善して、むくみだけではなく様々な症状が改善をすることが多いので、健康法として昔から使われている方法ですね。

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