自分のライバルは自分

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 ライバルがいるとがんばれるという人もいるでしょうが、本当にライバルは自分だと思います。

 どんな人でもそうでしょうけど、頑張る自分と頑張らない自分を持っていると思うので、頑張らない自分に負けないように頑張っている自分がいろいろとやっているのではないでしょうか。

 

 やらなければいけないときでも、気持ちが乗らなくて全く物事が進まないというのはよくあることでしょうけど、他人と比べてみたところで、自分のペースと結果が変わる訳ではないので、どれだけ自分に向き合って、前に進めるのかが重要なのではないかと思っています。

 

 鍼灸師として仕事をしている自分に対してのライバルは、手技療法家としての自分になります。そう考えれば、やらない自分とやる自分と分けるのではなく、治療に関してどのようにアプローチをしていくのかをお互いに考えていくことになり、一人の人間なので、どちらの技術が向上しても、どちらも向上していくので、自分の技術が伸びていくからですね。

 

 手技療法を行っているときには、鍼灸の効果を越えてやるのだというつもりでやっていますし、手技だけでも体質改善ができるだろうと思って、ツボ・経絡を使って治療していくようにしています。

 

 鍼灸を行っているときには、手技の効果を越えてやるのだというつもりでやっていますし、手技と同様にツボ・経絡を使って体質改善が出来るだろうと思っています。

 

 こうやって、治療を行っていると、鍼灸のいいところ、手技のいいところはそれぞれありますし、場合によっては適時入れるようにすると、鍼灸と手技の併用効果が高くなっていきますね。

 

 一般の人からしてみたら、鍼灸は非常に敷居が高い物なので、なかなか受け入れてもらいにくい傾向がありますが、手技から入って鍼灸を取り入れていくのも重要だと思っています。

 

 鍼灸のいいところは、やはり深いところまで届くというのは手技ではできないことなので、深部にアプローチをしたいときには効果的だと思いますね。ただ、深部に手技が届かないというのは手技療法家としては負けた気持ちになってしまうので、深部に圧をかけるのではなく、関節を動かしたり、姿勢を変えたりすることによって深部へのアプローチは可能だと思っています。

 

 鍼灸は体質改善にアプローチをしやすいと考える人もいるかもしれませんが、手技でもツボ・経絡を使って治療していくことで、鍼灸と同様に行えると思います。

 

 手技の方が効果的だと思うことは、動きをつけることではないですかね。鍼灸では柔らかくすることは出来ても、動作にキレをつけるというようなことは、運動鍼を使っても難しいのではないかと思っていますが、それでは鍼灸師としての自分が負けたことになってしまうので、キレをつける鍼灸は試行錯誤をしている状態ですね。

 

 鍼灸は鍼と灸になるのですが、灸の効果と同じように手技を使うのはやっぱり難しいことだなと思っています。何でと言われると難しいのですけど、どうにも手技で灸のような効果を出すのがやりにくいなと思っています。

 

 本来は、鍼、灸、手技は一体として使っていってもいい物として考えられますし、状態によって使い分けるのがいいのでしょうけど、どれもしっかりと出来る状態まで技術を高めるというのは難しいことなので、全部を高めていくのは本来、難しいことなのだろうと思っています。

 

 それでも、やってみたいという気持ちがあるので、自分のライバルは自分のつもりで、相互に競争をし合い、手を取り合ってやっていきたいと思っています。

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