鍼灸師は身体の悩みを聞きます

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 特に大きな病気ではないけど、ちょっと気になる身体の悩みって多くの人が抱えているのではないかと思います。

 人の身体は機械ではないので、ずっと体調が一定ということはないので、身体の弱い部分に不調が発生をしやすいですね。身体の悩みは症状だけではなく、体質のこともありますが、体質に関しては鍼灸などの東洋医学では治療として考えやすい物になります。

 

 例えば、冷え症がひどいということであれば、身体を温めるという陽気が不足をしている状態として考えて行くことが出来るので、その場合は、身体の陽気を補うように治療をしようと考えていくことができます。

 

 効果は人によって違いがあるので、どの程度で改善をするのかは具体的には言えないですが、段々と緩和をされていくことが多いと思います。寒さが強い冬のときに治療をするよりも、冬に入る前から治療をしていた方が効果は出やすい傾向があります。

 

 冬になるとシモヤケに成ってしまうと言う人は、シモヤケになりにくくなったということで治療効果を理解されることが多いですね。体質改善を図って、身体の悩みを改善するという目的だと、治療の継続期間は長期間に渡ることが多いですね。

 

 身体が変化をし始めるのには、3カ月はかかるので、効果が実感できないという人は3カ月継続してみると、3か月前と何かが違うというのに気付く人が多いですね。「何が?」と限定をするのは難しいので、動きやすくなった、体調を崩さなくなった、以前よりも症状が生じなくなったという変化になるので、消失とは違います。

 

 身体に関する悩みは人それぞれなので、いろいろなことを悩むのだと思いますが、構造的なことに関しては、鍼灸で変化をさせることは難しいですが、状態であれば改善の手伝いをしていくことが出来る可能性がありますね。

 

 継続して治療をしている人だと、「そういえば、こんなことが・・・」と話しかけてくれることがあるのですが、身体の悩みはやはり言いにくいこともあるので、何回か治療をして信頼関係が出来てきてから、「実は、○○って鍼灸だとどうなのでしょうかね?」と相談をされることがありますね。

 

 相談される内容は、生殖器系の悩みや不安を訴える人もいれば、髪に対する不安、老いに対する不安など多岐に渡ります。

 

 そういった方は、ネットでよく調べていることが多いので、大まかな内容としては理解をしていることが多いのですが、部分の理解が中心なので、全体としてまとめて説明をすることがあります。

 

 それ以外には東洋医学から考えた場合も付け加えて説明をすることがあるのですが、どうやったら改善するのかが悩みの中心なので、改善していく可能性があるものに対しては、個別に対応をすることになります。

 

 治療中の会話の中で話されることも多いのですが、他の患者さんがいると話しにくいことも多いので、二人っきりの状況で話をされることが多いですね。同じ時間で複数の人がいる状態になることもありますが、二人だけの時間も少しは考慮をして作るようにすると、悩みを相談しやすくなるのかもしれませんね。

 

 ただ、最近の女性の患者さんは二人っきりだと怖いと感じてしまう人もいるので、他の状況も見ながら考えることも大切だと思いますね。

 

 軽く言った一言が患者さんを傷つける発言になってしまうことがあるので、気を付けて会話をしないといけないですね。特に慣れている患者さんだと、いつもどおりと思って会話をしてしまうので、気分が落ちているときには普通の会話も辛く感じてしまう場合がありますからね。

 

 悩みは何でも相談していいと話す人もいるかもしれませんが、抱えきれないような悩みの場合もあるので、身体に関することだけの会話に集中する方がいいと思います。意外と、家族の愚痴や悩みも話されるので、そういったところには、介入をし過ぎないようにしないと後で大変なことになってしまう可能性があります。

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