勉強を継続するときの注意点

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 勉強はやらされるものと感じる人も多いでしょうが、勉強は誰のためでもなく、自分のために行う物なので、継続して行わないといけないです。

 試験もないし、教科書を見ている訳ではないから、勉強を継続するよりも、テレビやスマホを見たり、遊びに行ったりする方が楽しいですし、時間も使いますよね。人の生きている時間は有限なので、好きなことだけをするのは大切ですし、やった方がいいです。

 

 ただ、我々の仕事は人の身体を診るという責任があるので、継続した知識を取り入れることは非常に大切だと思っています。もちろん、私は勉強が好きな訳ではないので、漫画も沢山読むし、遊びにいくことも多いですが、継続して何かを調べる、知識を得るのは継続するようにしています。

 

 継続して知識を取り入れることを少しでもやっているおかげで、医学や制度に関する知識も増えてきて、一つだけを否定するのは間違っているというのがよくわかるようになりましたし、相手に話をするときに、いろいろな例をあげて説明できることも増えたかなという実感があります。

 

 普段、使用しない治療や道具であっても、出来るだけ触れていくようにしているので、治療に困ってどうしようかなと悩んでいるときに、ふと思い出すことも出てきて、実際に役立ったことが何度もあります。もちろん、毎回、全てが上手くいくわけではありません。

 

 継続して知識を入れていくのは、自分の知識の土台を広げていくことにもなるので、知識が広がっていくと、知識に高さや広がり、深みが出てくるので、自分自身の土台を積み重ねていくために重要だと思っています。

 

 勉強を継続するときに注意をしなければいけないと思っているのは2つあり、一つは再度見直す、もう一つは偏らないです。

 

 人は勉強して理解出来たとしても、その後の経験により、自分の中で再整理され、最初に学んだときからかなりずれることがあります。これは当たり前のことなので、再度、復習をしてみると、自分が勘違いをしていたことが分かり、ずれていったということが分かります。

 

 知識を積み重ねるのは、何もない砂漠を歩き続けるような物なので、一度、全体を俯瞰してみないと、自分がどこへ向かっているのか分からなくなり、結局、積み重ねて進んだつもりが元に戻ってしまっていることになるので、3歩進んで1~2歩下がるような知識の積み重ねは有効です。

 

 ただ、そんなに頻繁にやるのは難しいでしょうから、数年に1回でも見直しをしてみと、自分のズレを理解することになるのでいいと思います。

 

 もう一つの偏らないというのは、様々な分野を知り、反対意見もよく知っておくということです。物事には絶対というのは存在しないので、何かを強く信じる心は大切でも、それだけになってしまうのは、こだわり過ぎて視野が狭くなってしまうので、いろいろな物を見ていくことで、何故、それなのかをつきつめて考えていくことができるので、大切になります。

 

 興味はいろいろなところに向かい、疑問点がさらに出てくることで、物事を掘り下げることができますが、一点に向かうということは、その他のところが見えなくなることなので、自分の居場所を確認する上でも、偏らない意見は非常に大切になります。

 

 こうやって書いてみると、自分は偏っているし、振り返りも少ないと思ったので、どこかで時間を作って、一度、立ち止まってみないといけないなと思いますね。

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