卒業して現場に出て、自分で治療を行うようになると、今までの学習と違い、形や時間に合わすのではなく、患者さんの症状や望む結果に合わせて治療を行うので、どうやっていいのかに悩むことが多いですが、その悩みの一つとして鍼の本数があると思います。 続きを読む 鍼治療で用いる鍼の本数
「鍼灸」カテゴリーアーカイブ
鍼灸は東洋医学?
このブログでは鍼灸ということで東洋医学の話をしていっていますが、東洋医学という表現自体は実はおかしいものになってしまいます。東洋医学とは西洋医学と区別をしてつけられたものであり、発達した場所を指していくので、本来は東洋医学=鍼灸という訳ではありません。 続きを読む 鍼灸は東洋医学?
鍼灸が上手になるコツとは
鍼と灸を触るというのは、家族が鍼灸師、友人に鍼灸師がいるという状態でなければ、学校に入学してから鍼灸の道具を触ることが多いと思いますが、全員、最初は扱うのに苦労をします。 続きを読む 鍼灸が上手になるコツとは
鍼灸はクセになる?
スマホの活用
スマホは本当に便利な機器で、鍼灸・整骨院でもタブレットを含めて活用しているところが増えていますが、どのような使い方があるかをまとめてみたいと思います。
- ビフォーアフター
一番多く使われている方法なのかもしれないですが、ビフォーアフターということで、治療前後の変化について写真や動画を用いて見てもらう方法です。整体院やカイロプラクティックでも使われていますが、鍼灸だと、美容の方面での活用が多いと思います。
鍼を行う前に、顔の状態を撮影し、治療中、治療後と同じ角度で撮影することによって、顔のリフトアップした違いを見てもらうために行っていることが多いですね。
通常の治療では撮影することは少ないのかもしれないですが、今まで経験だけでよくなってきたというのではなく、撮影を続けると変化の状態がよく分かることがあります。
例えば、皮膚疾患の場合などは痒み・赤みの範囲が狭まったりしていきますが、通常は何となく見て、減ってきましたねと伝えることが多いかもしれないですが、継続して撮影をすることによって、どのぐらいの変化が出てきたのかが客観的に分かるようになります。
この画像と、カルテを一体させると、どのような治療や生活習慣が大きく関わっているのかを理解できることになるので、自分自身の治療技術や考え方などを振り返る材料にもなります。美容の場合だとすぐに思い浮かぶようですが、皮膚疾患に対しても用いることが出来るので活用するといいと思います。
特に皮膚疾患は、よくなるまで時間がかかることも多いので、患者さんも治療家も改善が目に見えるようなことがないと気持ちが折れてしまい、中断になってしまうことが多いので、客観的な考察を加えていくのにいいです。
もちろん、一回の治療で目に見えるような改善を行うことが大切ですし、それを目指していくことも必要なのですが、いきなり名人には慣れないので、卒業後すぐの方には特にお勧めです。治療歴が数年経った方も、自分自身の治療を振り返ることも出来るので、実行してみるといいと思います。
- アプリ使用
写真撮影では便利なアプリも出てきており、ゴルフや野球に関連したアプリで、撮影する画面に縦線や横線が入ったものもお勧めです。
例えば、姿勢を見るときにこういったアプリがあると、その方の姿勢がどちらに傾いているかを画像で判断することができます。写真アプリだけではなく、動画撮影できるものもあるので、そういったアプリを使用することによって、歩行動作などの関節可動域を動画として撮影することが出来るので、動きがどのように改善したかも考えることができます。
治療→撮影→治療→撮影・・・・
と繰り返すことによって、どこを治療したらどのような変化が出るかを理解することが出来るので、運動器疾患に対する治療技術の向上につながることがおおいです。
動作分析に関しては、本格的な機器の導入が必要になったり、高額になりやすいのですが、ちょっとしたものであれば、アプリでも対応することが出来るので、日常の診療の中に取り入れやすいと思います。
さらに、解剖学の3Dアプリも出ているので、身体のどこを施術したらどのように変化をしたかも分かりますし、治療の経緯を説明するのにも役立ちます。
予後指導として、どの筋肉の問題だというのも伝えやすくなりますし、ストレッチなどの指導もしやすいと思います。
※撮影した画像・動画は肖像権になるので、患者さんへの同意と保存した画像の取り扱いには注意をしてください。