2015年に読んで衝撃を受けた本ベスト10

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 書籍はジャンルに拘らずにいろいろな分野の本を読むようにしていますが、今さらですが、昨年のベスト10をまとめてみようと思います。ジャンルが違い過ぎて、順位を付けるのは難しいので、10冊をそのまま紹介していきます。

『僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたこと』

 アムチはチベット医学を学んだ医師の名前で、日本でアムチを始めて取得した人がいます。もともとは、日本で薬剤師として働いていた筆者がアムチを目指した経緯について書かれている書籍です。

 小説のような流れる文章ですが、そこに書かれていることは全てリアルな内容で、命をかけて医療を学習する姿が書かれています。命をかけるというのは大げさではないかと思うでしょうが、高山病も起こすような高地で、案内のない山中で薬草を取りに歩くのは、簡単なことではないですし、ちょっとした油断によって命を落としてしまうことがあります。

 古典を完全に暗記をして、一字の間違いもなく口頭で発表するところは、目の前にその時の状況が浮かんでくるようでした。

 

『一瞬で決算書を読む方法 (SB新書)』

 青色申告をしていると、経費などの使い方についてどうすればいいのかを悩むことがありますが、国税調査官はどこを見ているのでしょうか。国税調査官は会計知識がないにも関わらず、数字の嘘を見抜くポイントを抑えています。

 決算書に隠れた本質を見抜くテクニックに関して書かれている書籍なので、会社に勤めている人に取っても決算書を読む力をつける書籍になるでしょうね。

 

『暴露:スノーデンが私に託したファイル』

 アメリカには情報機関として国家安全保障局(NSA)と中央情報局(CIA)がありますが、その両方に籍を置いたスノーデンがアメリカという国家が何をしていたのかを暴露した内容が書かれています。

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と呼ばれる物は、いくつもの種類があり、多くの人が利用をしていますが、SNSにもアメリカ国家の手が入っているということも書かれています。

 

『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書)』

 伝統とは本当に伝統なのか。伝統と言っても作られた伝統があり、いつの時代に作られた物かはっきり分からないものが多いですが、江戸しぐさは作った人も作った時もはっきりしています。

 江戸時代の風習は現在でも使えるということで話をする場合には、嘘が沢山入っているということが分かりますし、伝統と呼ばれる物もどこかで伝統が作られた可能性がありますね。

 

『全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)』

 投資・浪費・消費は、人の生活の中でお金の使い道として言われますが、銀行預金は投資とも言えます。勉強も投資と言われていますが、ここで言われている投資術はお金についての投資術になります。

 投資術というと、株やFXをイメージして危険だと感じる人もいるでしょうが、経済と投資を考えると、手間をかけなくても結果が出ると書かれています。銀行にお金を預けるのは誰でもしていることですが、その預金という投資をしている以上は知っておいていいことが沢山書かれています。

 

『おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』

 いい物だから売れるというのは当たり前として考えられることが多いですが、売れているからいい物だというのは社会における一つの真実です。

 筆者は小さい飲食店から始まり、失敗を重ねながら、だんだんと大きくなり、サイゼリヤという一大チェーンを作り上げます。ビジネス書としても読みやすく、店舗を持っている人や従業員がいる人は一読の価値があるものだと思います。

 

『世界へはみ出す (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)』

 アフリカで会社を作れと言われたら作れますか?

 筆者は落ちこぼれの状態から公務員を目指したはずなのに、気づけばアフリカで会社を作って4年目で年商300億円になりました。300億円を稼げますかと言われたら“出来ない”と答える人が多いと思いますが、筆者は達成しています。

 300億円という年商に必要なのは、エリートである必要もなく、必要なことを必要なところで行えば達成できるということが分かる書籍です。

 

『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)』

 人工知能に関する話はいろいろと増えていますが、人工知能が発達することで、人の役割が消えてしまうのではないかと言われていますが、本当に人工知能は、人を超えることが出来るのでしょうか。

 人工知能は猫を見分けることができないが、人は猫を見分けることが出来るということが分かれば、人工知能で行えないことも多いということが分かります。人口知能という分野なので難しい内容が書かれていると思うでしょうが、何度もあった人口知能ブームも含め、非常に分かりやすく書かれているので、人工知能という言葉が気になる人は一読をお勧めします。

 

『あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?—社会を良くする唯一の方法は「ビジネス」である』

 「あなたの仕事は誰を幸せにするのか?」と尋ねられてすぐに答えられるのであれば、仕事を理解していると考えられますが、それは本当の幸せなのでしょうか?

 医療という分野は国の管理におかれていて、制度として運営をされているので、国民に取って重要なものです。制度として運営をされているので、不便さもあり、医療の進歩を勧めることは実はかなり大変です。筆者は現代医療の問題点だけではなく、将来の日本の姿や人を見据えて仕事をしていて、その中心に据えているのは幸せです。

 医療に関わる人であれば、一度は読んでおきたい書籍だと思います。

 

『ジャンプの正しい作り方! (ジャンプコミックス)』

 ジャンプは有名な漫画雑誌ですが、ジャンプはどうやって作られていているか知っていますか?

 漫画で書かれているので、編毎に「へ~」と感心することが多いですね。「へ~」以上でも「へ~」以下でもないですが、雑学として非常に面白いと思いますよ。衝撃かどうかと言われると実は難しいところですが、他では絶対に得られない知識ですし、10冊の中に入れてもいいかと思って入れてしまいました。

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