口がネバネバする原因と対処法―口甜と鍼灸治療

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 口のねばつきが生じる原因は、睡眠中の口呼吸、ドライマウス症候群、ストレス、歯周病、加齢と言われていますが、対処法はどうすればいいのでしょうか。

 現代医学的には、口内の雑菌によって生じると言われているので、雑菌が繁殖をしないようにするということで、病院の受診と歯磨きに注意をする必要があると言われています。 歯周病から発生していて、放置をすると歯槽膿漏になってしまいやすいですし、歯槽膿漏になってしまうと、歯を失ってしまうので、口腔ケア(オーラルケア)は大切になります。

 

 病院に行ったけど、改善をしない、病気がないという状態だと、どうしていいのか分からなくなってしまうでしょうが、東洋医学では口がネバネバする状態のことを口甜(こうてん)と呼んでいて、脾胃湿熱によって生じるものだとされています。

 

 口甜だけではなく、口が粘るという状態で口粘(こうねん)、口膩(こうじ)と表現をすることがあります。口甜は口が粘るだけではなく、甘い感じがする物も含みます。

 

 状態によって違いがあるのですが、基本的には、脾胃の働きが低下をしているか、湿という物が停滞をしているかで考えていくものであり、お腹の調子が今一つの状態を現していきます。

 

 私も小さい頃は、口の中が寝起きに粘るような状態がありましたが、鍼灸学校に入学してから、鍼灸を受けるようになって無くなっていき、現在はお腹の疲労が強くない限り生じることが無くなりました。

 

 脾胃の働きは消化吸収と関係をしているので、飲食にし過ぎ、油ものを取り過ぎ、甘い物を取り過ぎ、濃い味を取り過ぎがあると、お腹の調子が落ちやすいです。これらの物は湿の傾向があると東洋医学では考えているので、飲食によって、身体の余分な湿が停滞してしまうと、口がネバネバする状態が発生すると考えます。

 

 脾胃は食事だけではなく、活動し過ぎ、休み過ぎによっても機能が低下をしやすく、悩み過ぎても機能が低下をしやすいので、日常生活を見直すことも必要になります。

 

 原因と取り除けるのであれば、発生させやすい原因を取り除くのが一番早い方法ですが、それでも、1回取り除いたら、ずっと発生をしないという物ではないので、取り除き続けることが必要ですね。

 

 一生、注意をしないといけないのかと思ってしまうかもしれませんが、湿が身体の中から取り除かれ、お腹の調子が上がる(脾胃の調子があがる)と、多少の問題では発生しにくくなるので、飲食・生活には注意を払うというのは必要ですね。

 

 脾胃の働きが低下、湿が貯まる状態によって発生をしていくと考えていくので、生活で気を付けておくことは、良く噛むことで満腹中枢を刺激することもできるので、食べ過ぎをしなくて済むので、脾胃に負担をかけずに、湿もためない状態にすることが出来ますね。

 

 口腔周りに湿が停滞をしてしまっていると考えもするので、耳周り・顎周りを自分でマッサージをしていくのでも、徐々に改善をしていくことがあります。マッサージだけではなく、顔の表情をよく動かすと刺激をすることにもなるので、口を開いたり、閉じたり、上下に動かしたりするのも効果があると思います。

 

 鍼灸であれば、脾胃・湿と関係をしやすいので、関連するツボを使っていくと効果が高いので、足三里三陰交合谷、胃の六つ灸などが使いやすいと思います。

 

 普段のケアとして出来ることは生活に注意をすることが大切になってくるのですが、腹巻をする、低温火傷に注意をしながら腹部にカイロを貼るのも効果的な方法だと思います。

 

 自分で出来るお灸を買うのであれば、足三里三陰交にお灸をするのもいいのですが、最初は1個やってみて、次の日に問題が生じないようであれば、2個にしてみて、少し足がすっきりするような感じが出る数で止めるのがいいと思います。

 

 日常的に行うのに、毎日やっても大丈夫な場合があるのですが、週3回ぐらいにしておくと、問題も生じにくいですし、お灸をやる時間を取れるのではないでしょうか。お灸は手間がかかるようであれば円皮鍼というシール状の物がツボを刺激するのでお勧めですね。

 

 鍼灸治療であれば、相手に任せていけばいいので、手間と時間を考えるのであれば、鍼灸治療を受ける方がいいと思いますよ。話しをしても病能を把握できない鍼灸師もいるかもしれないので、試してみようかと思う治療院に一度、電話をして相談してみるのが確実でお勧めの方法ですね。

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