鍼灸の学生のときにした方がいいこと

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 鍼灸の学生になると勉強することも多いですが、「治療院でバイトしないの?」という話も出てくることがありますが、学生のときにした方がいいと思うことをあげていってみます。

1.学生時代は勉強を頑張る

 鍼灸師は国家試験ですし、3年通学してようやく受験資格がもらえて、年に1回しかない国家試験を受けてようやくスタートラインに立つことになるので、まずはしっかりと勉強をした方がいいです。

 

 医療系の学校を卒業していない限り、学校で学ぶことは初めてのことばかりで大変でしょうし、やってもきりがないと思うかもしれませんが、学内の試験でしっかりと点が取れていれば国家試験に合格できることが多いので、日々の勉強で手を抜かないようにした方がいいですよ。

 

 ただ、あまりにも合格率が低い場合は、学校の勉強と国家試験の内容が噛み合っていない場合があるでしょうから注意しておいた方がいいでしょうね。

 

2.学生時代のバイト

 学生時代は「治療院のバイト」を選択する人もいると思いますが、飲食店のバイト、事務系の仕事を選ぶ人もいますね。

 

 学生が最後だという場合は、卒業後はずっと治療院業界になることも多いので、一度きりの人生と考えると、学生時代はやってみたい仕事をバイトとしてやってみるのもいいではないでしょうか。現場のバイトを学生時代にしておくと、卒業する前にイメージがつくので、勉強になるし、卒業してからのイメージが湧くので勉強も頭に入りやすいところが多いのではないかと思います。

 

 学生時代に現場でバイトをしていると、慣れるというメリットもあるのですが、先生の状態に慣れてしまうことにもなるので、新卒の初々しさはなくなるでしょうね。治療院に繋がるバイトとしては、サラリーマンのような経験をすると、電話対応などの応対は見に付きやすいですし、パソコンのスキルもあがるかもしれないですね。

 

 エストなどの美容系だと、治療院と違って接遇に力を入れているので、治療院にも役立つことが多いと思いますよ。

 

 バイトをすることでいろいろな職種の人に合って、経験を積むと、治療院に入ったときにも役立つことがあると思いますよ。

 

3.実技

 実技は数をこなした方が上手くなるので、授業のときは集中して実技を行って、練習も多くしていった方がいいと思います。卒業すると、仕事の方に時間を取られるので練習する時間を作らないといけないですし、練習する相手がいなくなってしまうので、学生のときに沢山、練習をしておいた方がいいですね。

 

 練習を沢山していく中で、治療のときだったら、立ち位置はどうするのか、道具はどうやって置いておくのかイメージしておくと、いろいろな場面にも対応が出来るようになりますよ。

 

 治療院の現場はもちろんですが、治療院でやろうとしても、親戚・友人・知人の治療で訪問に行くことがあるでしょうし、訪問だと家庭のスペースで治療をしないといけないので、姿勢や道具を置く位置を考えておかないと、スムーズな治療にならないですしね。

 

4.勉強の仕方

 国家試験に合格しないと、鍼灸師としてスタートラインに立つことも出来ないので、まずは国家試験に向けての勉強をしっかりとした方がいいですよ。

 

 解剖学・生理学は、覚えて理解するのが大変でしょうけど、全体像を大まかに理解しておくことも大切になります。国家試験や学校の試験では細かいところまで覚えないといけないですが、臨床の場だと、分かりやすく簡潔に答えていかないといけなので、全体像をつかんでおくと、臨床でも役立ちやすいです。

 

 身体の機能を大まかにつかむのであれば、こちらの書籍も分かりやすいですよ。

『からだの不思議がめちゃくちゃよくわかる! 人体キャラクター図鑑』

 

 解剖学の筋肉・神経・血管は絶えず意識しながら治療をしていかないといけないので、覚える量が多いですけど、練習をするときでも、この場所にはどんな筋肉・血管・神経があるのか考え続けるのがいいと思います。

 

 鍼灸師としては、ツボは覚えておかないといけないので、日々、復習を繰り返していくのが大切ですね。私もよく使用するところは覚えているのですが、あまり使用しない場所だと、自信がなくなるので、経穴はいつでも見られるようにしています。こちらの書籍は、ツボの位置だけではなく、情報がコンパクトにまとまっているのでお勧めですね。

『ツボ単―経穴取穴法・経穴名由来解説』

 

5.勉強会

 学生の間に勉強会に出た方がいいのかという疑問を持つ人もいるでしょうけど、学生のときは割引がされていることが多いので、気になる物があったら参加してみるといいと思いますよ。

 

 私は学生のときは、それほど勉強会に顔を出さなかったので、学割を上手く活用できていないですけどね。

 

 1年生の頃から勉強会に出るような人もいるようですが、2年生からの方が鍼も練習して、知識も少し入ってきているので、外部で話しをしていることも少しは理解できるようになると思います。

 

 やりたいことが決まっているのであれば、勉強会も学生のときに決めて、継続して通うのがいいと思いますが、そこまで先のことを見通すのは難しいので、ほとんどの人が様子を見ながら、自分の道を決めていくと思っています。

 

6.まとめ

 私は学生のときは、練習と勉強をしていましたが、もし学生に戻れるなら、西洋・東洋医学の勉強をもう少し踏み込んでやってみたいですね。学生時代だったら、同級生もいるので、取穴をもっと沢山やって、ツボの位置を徹底的に学習しておきたいですね。

 

 卒業してからは、試験がある訳でもないのですし、集中して勉強することがなくなってしまっていますし、自分の気になることを調べて理解をするのを続けているので、基本的なことをしっかりとやりたいですね。

 

 と言っても実際に学生に戻ったら、同じような生活をしそうな気もします。

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