医療系ブログはアクセス減少しています

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 医療系のホームページ、ブログを更新している人は、アクセスがどんどんと減少しているのに気づきましたか?

 当ブログも東洋医学ならびに医療の情報を扱っているので、カテゴリー的には医療系に属しているので、9月のアクセスと10月のアクセスを比べると半減しました。12月はさらに減少するのではないかと予想しています。

 

 アクセスに関するブログを書こうと思ったのは、鍼灸業界の人達は情報に疎いのではないかと思い、どんなことが起きているのかを紹介します。

 

1.HPへのアクセス

 HPのアクセスは、複数の要素が絡むので、断定することは出来ませんが、いくつかの方法によってアクセス向上を行うことになります。

 

(1)広告

 一番確実にアクセスを稼げるのは、広告料を支払って、上位に表示することなので、これは雑誌などと同じですね。

 

(2)SNS

 Twitter、facebook、instagramなどのSNSを使うことで認知を広げ、多くの人に知ってしっかりと読んでもらえることで、HPやブログの評価を高めることになります。

 

(3)検索流入

 アクセスが多くなりやすいのは検索流入ですが、今回の医療系ブログのアクセス減少に影響を与えているのは、この検索流入です。検索はGoogleの機能を利用することになるのですが、Googleは利用者に最適な検索結果が表示されるように日々、努力をしており、度々アップデートをしていて、今回は、医療系が対象になりました。何故、医療系に発生したのかについての経過と経緯について下記にまとめてみます。

 

2.医療系のアクセス減少の経緯

(1)まとめサイト問題

 ネット上にはまとめサイトが沢山溢れていますが、有益な情報を発信しているところもありますが、多くは他者のブログなどを流用して記事を作成しているところが多く、情報も未確認または誤っている物が多かったです。

 

 これは運営している会社の記事が沢山あれば、その企業のブログやニュースが多くなり、多くのアクセスが望めるので、広告収入も入りやすいために行われていた対策です。テレビの視聴率がどうやって評価されているのか分かりにくいですが、視聴率によって広告料金が決定するので、多く数字は稼いだ方がいいので、アクセス数を多く集めるのも似たようなものだと思うといいでしょうね。

 

 まとめサイト問題では、安い料金でライターに依頼し、さらに著作権を無視した状況も多く発生していました。当ブログも転用されていましたが、どこからの引用という話しとリンクがあったので、当時は実害としてはなかったですね。

 

 さらに、まとめサイトでは広告単価が高いキーワードを狙って書いていたので、エステ・健康食品に偏る内容だったのですが、前記のように調査していない記事を乱立させていたので内容がとんでもない物が多かったです。

 

(2)Googleの姿勢

 Googleは設立当初から、利用者が検索をした際に最適となるページを早く表示したいという思いがあり、Googleはどうやって検索結果を出すかに焦点を絞った対策を嫌っています。よくホームページでSEO対策という言葉がありますが、GoogleはSEO対策を嫌っているので、最適化する対策はOKでも対策のみは評価を下げられていきます。

 

 よく、古いホームページやブログだと、駅や地域を大量に書いて、検索キーワードになりそうな物を沢山入れているところがありますが、あれが大分前のSEO対策でした。

 

 Googleの姿勢は、しっかりした内容の物を書いていれば、上位に表示できるように評価するということをしていくということだったのですが、今回のまとめサイト問題によって、日本だけに検索結果を変更するアップデートを行いました。それが以下のGoogleウェブマスターのブログに書かれているので引用します。

 

医療や健康に関連する検索結果の改善について

2017年12月6日水曜日

 

Google では、今週、日本語検索におけるページの評価方法をアップデートしました。

この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。本アップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響します。Google では、医療や健康だけに限らず、今後も継続的に検索の改善に取り組んで行きます。

現在、毎日数百万件以上の医療や健康に関する日本語のクエリが Google で検索されています。これを分析してみると、医療の専門用語よりも、一般人が日常会話で使うような平易な言葉で情報を探している場合が大半です。日本のウェブには信頼できる医療・健康に関するコンテンツが多数存在していますが、一般ユーザー向けの情報は比較的限られています。

もし、あなたが医療関係者で、一般のユーザーに向けたウェブでの情報発信に携わる機会がありましたら、コンテンツを作る際に、ぜひ、このような一般ユーザーの検索クエリや訪問も考慮に入れてください。ページ内に専門用語が多用されていたら、一般ユーザーが検索でページを見つけることは難しくなるでしょう。内容も分かりづらいかもしれません。ユーザーがあなたのサイトを見つけるために使用している検索キーワードのリストは、Search Console で確認することができます。もし、そのリストが専門用語で占められていたら、一般ユーザーの多くはあなたのサイトの情報にアクセスできていない可能性があります。

Google では、アルゴリズムの改善やウェブマスターへの情報提供などを通じ、検索の改善に日々努めています。もし問題のある検索結果を見つけた場合には、デスクトップでは「フィードバックを送信」から、モバイルの場合は「ご意見・ご要望」からお知らせください。検索を改善するための情報として活用させて頂きます。

 

 簡潔にまとめれば、「頚部神経根症」で一般の人が検索する訳ではないので、「手のしびれ」に対して何が考えられるか専門用語を用いずに、一般の人が分かりやすいように書く方が、利用者に取っては有益だという話しです。

 

 ただ、この状況だと一般の人はいいのですが、当ブログのような一般よりも専門家を対象とした物は、専門用語が多いので、評価を下げられてしまいましたし、体験談みたいな物も専門用語が多いので評価を下げられているようです。

 

(3)今後の展望

 検索結果が変わって、調べるときに使いにくいと思うこともありますが、ネット検索が頻繁ではない人に取ってはそれほど、違いを感じる物ではないかもしれませんが、今後がどうなっていくのか分かりませんね。

 

 ブログなどではドメインパワーと言われる、ドメインの強さも関係しているので、検索結果の上位には大手サイトがまだあるので、今後のGoogleのアップデートで変化するかもしれませんが、大手は数の力があるので、変化出るか分からないですよね。

 

 例えば、ブログサイトで有名ところでブログを書くとします。ブログサイトをA、其のサイトを利用して書いている人は1~10だとすると、A1~10の10個のブログが出来ますが、どこが書いているのかと言えば、Aになるので、大手サイトであるAは影響を受けにくいです。

 

 個人の1~10は大手の力を得られるのでアクセスを集めやすい傾向がありますが、いきなり閉鎖される恐れもあるので、リスクがありますが、簡便で利用しやすいので便利なのですよね。ただ、検索で強くなってきても、その力は個人にも恩恵がありますが、Aにも恩恵があるので、大手ブログサイトは無料で運営できている状況です。

 

3.HPに関する広告規制

 厚生労働省から情報が出ましたが、「医療に関する広告規制の見直し」が出ています。どういったことかと言うと、美容医療系では、「○○すると効果がある」という記載で消費者を誘導し、結果がクレームになるという事態が発生しているという事態を踏まえ、今までホームページの広告規制がなかったから問題が生じているので、今後は規制をするよということです。

 

 鍼灸に関わるところだと、「治療前後の比較」や「患者の体験談」は個人的な感想であり、多くの人に同じ結果を生じる訳ではないので、記載する上では注意をするようにというところです。ということで、最近のホームページの流行は患者の体験談なので、注意しておかないといけないですね。

 

 もし、ダメな場合は注意喚起がされるでしょうが、どうしようもない場合は、HPが落とされてしまうので、ネット上での治療院の広告が無くなってしまうことになります。

 

4.まとめ

 当ブログも今回のGoogleアップデートの影響でアクセスは激減してしまいましたが、気にすることなく細々とブログはアップしていこうと思っていますし、トピックス的な物があれば情報としてまとめていこうと思っています。

 

 更新頻度は、今後も低下するでしょうけど、ブログを始めてからの方が東洋医学の知識も整理されたし、自分の勉強のためにいいですしね。知識や経験は向上していかなければ、停滞ではなく衰退だと思っているので、継続が大切だと思っています。

 

 このブログの目的は、自分の知識の整理と同時に、初級者に取っては意味がある物になればという思いもあり、利用して頂いている方もいるので、今後もこんな感じですがよろしくお願い致します。

 

 今回のアップデートのお蔭で、自分のブログ名を入れてもトップの結果に表示されないのは悲しいですけどね。

 

 アクセス数の推移とその後についてのブログはこちらになります。

Googleの医療・健康アップデートによるアクセス数減少後の推移

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