ビジネスモデルの分類

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 仕事を考えていくとビジネスモデルが大切になりますが、ビジネスモデルの話は多くの分類があるので、どういったところから手をつけていいのか分からなくなりますが、シンプルに考えようとすれば、非常に簡単にまとまっていきます。

 鍼灸院・整骨院の話が多いのに、いきなりビジネスモデルの話かよと感じる方もいるかもしれませんが、自分のビジネス形態がわからないと、状況を変えるために何が必要なのかが分からなくなってしまうので、自分の立ち位置を知るためにもビジネスモデルについて知っていく方がいいと思うので、ちょっとまとめてみます。

 

 世の中の根底に哲学があると考えれば、東洋医学は東洋哲学思想を背景に成立しているので、陰陽論を使って説明することができます。

 

 世の中に存在しているビジネスは基本を押さえてしまえば、分類が少なくなりますが、そこから派生するものが多いので、様々なビジネス形態が出来上がるので、自分がどういったことをしているのかが分からなくなってしまいます。鍼灸院・整骨院でも普段経営をしていると

 

ますが、本質を押さえていけば非常にシンプルなものにもなり、東洋医学で使う陰陽論の考え方を取り入れると整理しやすくなります。陰陽論と言っても難しく考えるのではなく、対応する2つのものでどちらになるのかを分けるということなので、この先で実際に分けていってみます。

 

 ビジネスを考えていくときに、まず根本としてあるのが、売る(販売)・対応(受注)に分けることができ、販売型・受注型と言われていきます。販売型は物を売るというのが基本なので、物を売る商売が入ります。受注型は相手から依頼を受けてから仕事が発生をするものなので、鍼灸師・柔整師はここに入ります。販売は外部との関係があるので、外は陽になるので、陽のビジネスと言えます。受注型は受け入れるということで、内に仕事が入るので、内は陰になるので、陰のビジネスと言えます。

 

 販売型は物を売るのですが、店舗になるとお客さんが来るのを待たないといけないので、店舗販売が強い場合は、受注型として考えることもできます。店舗を持たずに営業を行うというのが中心であれば販売型の力を発揮していると言えます。

 

 販売型・受注型でもそれぞれにいいところがあるのですが、反対に弱さもあるので、相互のやり方を導入すると、リスクを分散することができるので、リスク管理としても大切になります。鍼灸院・整骨院では受注型ですが、必要があれば固定具の販売や健康食品の販売を行うことによって、受注だけではなく販売を取り入れることができるので、ネットショッピングまで導入すれば、店舗に来なくても売り上げがあがるので、来院人数が低下した場合でも売上の減少が軽減されます。

 

 ビジネスをするには相手が必要なので、どういったビジネスをしようが相手を考えることが必要になるので、相手が個人か企業かを考える必要があります。個人は小さい単位になるので陰として考え、企業は大きくもなるものなので陽と考えていくことができます。

 

 鍼灸院・整骨院はもちろん個人が対象になりますね。個人が対象のビジネスだと資本金が少なくて済む傾向にありますが、収入は企業相手に比べると少ない傾向にあります。例えば治療院を経営しながら、会社の福利厚生に入れてもらうという形を取ると、個人だけではなく企業との取引ができるので、収入構造が変化をしていきます。

 

 収入構造ということを考えると、補助金・実費ということを考えることできます。これは整骨院だとイメージをしやすいのですが、保険を使った場合だと、個人が支払う費用が一部で、別で保険からの収入が発生をします。ほとんどのビジネス体系が実費ですが、補助金ビジネスは既得権益として考えることができるので、一部の人にしか使えない方法になります。

 

 分かりやすいのが、保険になるので、病院・薬も補助金ビジネスに含めることができます。ほとんどのビジネスが実費になるのは、補助金ビジネスは参入障壁が高いので、資格や制度の中に入らないとできないので、その門をくぐろうとしない限り、ビジネスは実費になります。

 

 実費ビジネスは景気の影響も強く受けやすいですが、補助金ビジネスは見た目の金額が安くなるので、景気の影響は軽減される傾向があります。補助金がらみとも言えるので制度が変わるとビジネスの形態が大きく変わることがあるので、制度の状況をよく見ておくことが必要になりますね。陰陽での分類をするのを忘れていまいましたが、補助金に関係するのは入るのが難しい内向きなので陰、実費は誰でも受け入れていて外向きなので陽と分類できます。

 

 ビジネスの分類でよく言われるのは、やり方として販売・受注、ビジネス対象として顧客・企業が言われますが、ストック・フローがあります。

 

 ストック・フローは、ストック型のビジネスは電気・ガス・通信などがあります。毎月の売り上げ予測が立てやすく安定している傾向があります。多くのビジネスはフロー型として考えられます。ストック型は、形を整えてしまえば安定をしやすい傾向があり、フロー型はその時の状況に対応していかないといけないので、安定がしにくい傾向があります。鍼灸院・整骨院はフロー型と言えるので、フロー型の怖いところは飽きられてしまえば、来なくなってしまいます。カルテが貯まるということを考えるとストック型とも言えるのですが、来た人が何度も来るのを保障するわけではないので、月額制などを取ってストック型にすることがあります。

 

 陰陽の話を忘れてしまいましたが、ストック型は内に貯まると考えると陰と考えられ、フロー型は動きが活発なので陽と考えられます。

 

 こういったビジネスの形に関しては、手法として取り入れるだけでは失敗をしてしまうことが多いです。ビジネスの本質は顧客満足にあると考えておくことが大切です。そのために顧客が使いやすいようにするというのが大切ですが、使いやすくても利益にならなければ会社が潰れてしまいます。潰れてしまうと顧客に不便をかけてしまうので、自分のビジネスモデルの優位な所と補完した方がいい所を考えて、ビジネスモデルからできることを考えていくのが大切になります。

 

 鍼灸院・整骨院だって、医療と言われますが、お金を頂くところなのでビジネスの一つです。

 

 他にビジネスの分類では働き方を考えることが出来るので、労働収入と不労所得を入れることができます。労働収入は通常の仕事がほとんど当てはまり、仕事をしたらいくらもらうという制度です。不労所得は、不動産収入や印税などが言われますが、一度、形を作ったものが継続して収入をあげていくものです。

 

 鍼灸・柔整はもちろん、労働収入が基本なので、不労所得を取り入れようとするのであれば、治療室の売り上げを拡大して、不動産投資というのが分かりやすい例かと思います。

 

 また陰陽の話を忘れていますが、不労所得は陰、労働収入は陽と考えていくことができます。

 

 陰陽は反対のものですが、取り入れると陰陽相互の効果を期待出来るので、陽のビジネスであれば陰を取り入れるのも検討するのがいいですね。

 

 最後は仕事の仕方として、実動と情報ということにしておきますが、実動は動く・行うということが中心で、情報は知識を使う方法があります。実動は、一般に仕事と言われるもので、情報は知識が中心にもなるので、創造や教育などの頭の中か身体かという違いがあります。

 

 陰陽では中は陰なので情報が陰、外は陽なので実動が陽と考えられます。鍼灸師・柔整師で考えれば、知識も使いますが、話すだけではなく、手も動かすので実動の仕事と言えます。実動だけではなく、教育やセミナーを行うようになれば、ビジネスの仕方が変わると言えます。

 さらに五行に分けて考えてみようと思ったのですが、長い文章になってしまったので、説明はいつかするのではないかと思います。思うと言っても忘れてしまう可能性があるし、自分が忘れてしまうかもしれないので、表だけ残してみます。

 五行については「五行-相性」「五行-風水」を参考にしてください。

五行 特徴
外部 企業 顧客
生命 販売 受注
本質 実動 情報
呼吸 フロー ストック
収入 実費 補助金
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