雑談に強くなる方法―きどにたてかけし衣食住

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 治療の現場、仕事、友人など、どんな場でも人は人との関わりの中で生きているので、会話というのが重要な要素で、会話を通じていくことによって信頼関係が構築されるので、雑談は強い方がいいですね。

 

 鍼灸の現場でも患者さんとの問診だけではなく、いろいろなことの話をしていくことが多いので、雑談力が上がれば、患者さんとの会話もしやすくなります。会話を広げる方法としては、以前に質問方としてオープンクエスチョンについて書いているので、質問の仕方についてはこちらを参考にしてください。

問診と雑談に強くなる―オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン

 

 雑談に強くなるというのは、自分が話すのが重要ではなく、相手と同じ内容の話しを共有することが大切になるので、話しやすい質問をすることが大切になっていきます。よく使われる方法としては、“きどにたてかけし衣食住”があり、すぐに話すことがないときにもよく使われます。

  • き:気候
  • ど:道楽(趣味)
  • に:ニュース
  • た:旅
  • て:テレビ
  • か:家庭や家族
  • け:健康
  • し:仕事
  • 衣:衣類など
  • 食:飲食物
  • 住:住居など

 

 それぞれの使い方は、自分の感想を伝えたり、相手から感想を聞いたりすることができますが、具体的な文章を以下に書いてみます。

  • き:今日は暖かいですね、寒くなってきましたね
  • ど:最近、はまっていることはありますか?
  • に:昨日・今朝のニュース見ました?
  • た:○○に行ったことありますか?行ってみたいところがあるのです
  • て:最近、テレビを見て思った、楽しかったなど感想と質問
  • か:お子さんはおいくつですか?
  • け:風邪ひいていませんか?体調はいかがですか?
  • し:最近の仕事は大変ですか?
  • 衣:その洋服はいいですね。
  • 食:あそこのレストラン行ってみました?
  • 住:どちらにお住まいですか?

 

 人と話しを始めるときに多いのは、「今日は暑いよね」から始まることって多くないですか?これは、話しを始める前の準備段階として考えることが出来ますが、“きどにたてかけし衣食住”を組み合わせて使うことも可能です。

 

「ニュースで今週は暑くなると言っていたけど、今日は本当に暑いよね?」

は日常会話の中でもよく使われますよね。これは、“き”と“に”の二つを使っていますよね。日常会話のほとんどは、これらを組み合わせることで成立っています。

 

「先日、お子さんがインフルエンザにかかったということですが、大丈夫ですか?ニュースでも流行っていると言っていましたし、仕事に影響が出ませんでしたか?」

とすれば、“に”“か”“け”“し”を組み合わせたものになりますよね。

 

 二つの文章を見比べてもらうと、自分が尋ねられたときのことも考えると、最初の文章の方が短くて分かりやすいし、答えやすいですよね。二つ目の文章では、質問項目が2つと感想が入っているので、質問に対する回答が2つ、感想・意見に対しての言葉も考えると3つを答える必要があります。

 

 ここまでは誰でも簡単に質問をすることができ、雑談に入ることが出来るのでしょうが、この先が難しいのだと思います。例えば、“きどにたてかけし衣食住”に関して全て聞いてしまえば、ただの質問と回答で終わってしまうので、話しが盛り上がることが少ないですよね。

 

 では、何が重要かと言うと、相手が沢山話すようにするというのが重要なところになっていきます。例えば、“きどにたてかけし衣食住”を順番に尋ねていって回答が得られたときに、こういう場面はないですかね。

 

「子どもがインフルエンザに罹ったときは“本当に”大変だったのですよ。」

 

 ここで出た“本当に”というのは、その人の中でストーリーがあるので、尋ねていくと、情報が多く出てきて、相手も話しことで満足をすることが多いですね。雑談を強めていくのには、ただ言葉のやり取りをするだけではなく、感情やストーリーが入っている必要があるので、その人に気になることを拾っていくことが重要になります。

 

 もっと単純に言ってしまえば、“相手の好きなこと”を尋ねるのが一番、雑談力があがることが多いです。例えば、仕事に対して真剣な人であれば、仕事に対する考え方などを尋ねていくと、話したくても話せないこともあるためか、よく話しをしてくれることも多いです。

 

 多くの人は、何か好きなことや流行っていることがあるので、その知識を教わるつもりで質問をなげかけていくと、よく話をしてくれることが多いですね。逆に話し過ぎて終わらないので、終わる方が難しくなってしまうことがあるので、雑談に強くなるには、相手から引き出すのも大切になります。

 

 雑談に強くなるということで、自分が何かを話さなければいけないというのは非常に大変なことなので、相手に話しをしてもらうのが簡単で、信頼関係を構築しやすい方法になります。

 

 自分で話しをするのであれば、多くの人が知りたい内容についてよく知っておくか、面白い話を覚えておくのがいいですね。こういった場合だと、落語がいいという話しが出てくることもあるので、落語を聞いてみて、話しの間の取り方や表情などを勉強するのもいいですね。

 

 雑談に強くなるためには、相手に話をしてもらうというのも大切なのですが、政治・宗教に関しては注意をする必要があります。政治・宗教に対する考え方は人によって違うのも当然なので、政治・宗教では自分の意見というのが出てきてしまいますが、違いが大きいと、議論になってしまいます。

 

 もちろん、相手と理解をしていくためには議論は大切なのですが、雑談をするつもりが議論になってしまい、お互いに熱くなって喧嘩になってしまえば、雑談をしようとした意味を失ってしまうので、注意が必要ですね。

 

 お互いの意見が合っているときは問題ないと言えますが、他の人がいる場であれば、違う意見を持った人もいるので、議論や情報交換をする場でない限りは、あまり多く関わらないようにして、話しを反らすことが大切になります。

 

 似たようなもので、身近な物はスポーツチームの好き嫌いもあるので、感情が移入しやすい物は注意が必要な物とも言えますね。

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鍼灸師と柔整師はどちらからのがいいか

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 鍼灸と柔整は相性がいい資格になるので、両方の資格を取得したいという人がいますが、どちらから取得をした方がいいのでしょうか。

 

 この内容については過去のブログ(「柔整師と鍼灸師の資格の相性はいいか?」)でも触れていますが、私は鍼灸師から資格を取得した方がいいと思っています。

 

 鍼灸師は現代医学も学びますが東洋医学を学ぶのが必須な資格になるのですが、東洋医学を学んでいくのに、現代医学の知識があった方がいいのですが、最初のうちは現代医学の知識が多いと、混乱しやすい状態になるので、頭の中がクリーンなときに東洋医学を入れてしまった方が楽だと思っています。

 

 東洋医学で使う用語に関しては現代医学と同じものがありますが、内容が違うので混乱を生じやすいのではないかと思います。現代医学を一度しっかり学ぶと想像するよりも、物体としての考え方が強くなってしまうので、東洋医学で言われるような気という概念もイメージがつきにくくなってしまいます。この現代医学と東洋医学の違いに関しては、こちらのブログを参考にしてください。

「現代医学と東洋医学の違い」

 

 もちろん、一個人の意見なので絶対というのはないですが、周囲の資格者とどちらから学習をした方がいいかという話をしたときに、鍼灸師からの方がいいだろうという意見が周りに多かったですね。

 

 柔整師を先に取得をすると、現代医学の基礎内容が入って、現場にも出やすいのでいいという意見もあるのですが、柔整師として資格としても技術としても特殊スキルとなるのは、骨折・脱臼の処置になるのですが、そういった患者さんの多くは病院に行ってしまうので、整骨院・接骨院で見る機会が少なくなります。

 

 柔整師から先に取得をすると、しっかりと出来る柔整師になりたいという気持ちになることが多いのですが、柔整師の特殊スキルとなる骨折・脱臼の処置は病院になるので、勤務先は病院を選ぶ傾向がありますね。病院を選ぶことになってスキルは身に付くのですが、開業するときには整骨院を開業することが多いので、開業に関しての勉強と知識は別で仕入れる必要が出てきますね。

 

 患者さんは病院というネームバリューで来ているのもあるので、病院でできたと思っても、治療院を経営すると失敗してしまうことがありますね。

 

 働きやすいさと使いやすさでは柔整師という資格は非常に魅力的でもあるのですが、勉強する内容は現代医学が中心なのですが、現代医学も鍼灸師の方が細かく学習をするようですね。何故かと言えば、鍼灸だといろいろな疾患に対して治療をする機会があるし、鍼灸の効果が発揮するメカニズムも現代医学的にも学ぶので、解剖・生理学も細かくなるのは当然ですね。

 

 そういった面では、病気の成り立ちや原因、治療を細かく学ぶのは鍼灸師の方なので、鍼灸師の資格を取得するときに学んで、その後に柔整師の勉強をすると簡単な復習になって、知識が定着しやすいと思います。

 

 柔整師から資格を取得すると、大まかには学習をするのですが、細かいところについての学習が少ないようで、身体や病態についての理解が弱いので、鍼灸師のときには結局、一から勉強しなおさないといけないという話もありました。

 

 3年間という時間は短いですが、3年間同じ学習・やり方をしていれば、その形に染まるのは通常なので、どちらかの資格を先に取得するかによって、治療の考え方のベースとして現代医学か東洋医学に偏るのではないかと思います。

 

 もちろん、そういった垣根を越えて身につけられる人もいますが、そういった場合は、継続学習と意欲によって変わるので、どの人でも変えていくことは可能です。ただ、変えるというのは自分でやるしかないので、卒業後に形を作っていくのであれば、自分の努力が非常に大切だと思います。

 

 柔整師という資格を取得するには、単位を取得して卒業資格を得ないといけないのですが、授業科目に柔道が入っているのが大変なところではないかと思いますね。都を取ってから柔整師の資格を取得する人も多いですが、年を取ってから柔道は辛いという意見があるのは事実ですね。そういったところを重視するのであれば、柔整師は若いうちに取得して、鍼灸師の資格を後にする方がいいかもしれないですね。

 

 柔整師の授業に柔道が入っているのは柔道をしていると脱臼・骨折・ねん挫が多く、そういった処置を多くしていたので、柔道をしている人に資格を取得する物として作られたので、今でも柔道が入っていますが、私としては柔道という授業が本当に必要なのかを考えてもいいのではないかと思います。

 

 医療者としては身体を強くしていないといけないので運動が大切ですが、柔道である必要はないと思うのですよね。こちらのブログも参考にしてください。「柔整師の未来

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治療院を変える

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 整骨院を変える、鍼灸院を変える、整体院を変える、病院を変えるという話を患者さんからたまに伺うことがあります。 続きを読む 治療院を変える

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