「熱」タグアーカイブ

痒みを東洋医学で考える

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 痒みは、かき続けてしまうと、皮膚が傷ついてしまうので、我慢するしかないと分かっていても、我慢するのが難しい感覚ですね。 続きを読む 痒みを東洋医学で考える

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症例11_解説と治療

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 症例11は脾胃湿熱による副鼻腔炎と考えることができます。病能としては、湿熱が強い訳ではないですが、もともとの身体の状態が脾胃の働きが停滞しやすく湿邪が阻滞しているので、外邪によって気血のめぐりが悪くなったのと、体内に阻滞している湿が熱化をして発症していると考えられます。 続きを読む 症例11_解説と治療

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上星

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 上星は督脈のツボの一つで、鼻疾患に効果的なツボになるので花粉症の治療にもよく使われています。
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症例9_解説と治療

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 症例9の解説と治療ですが、肝血虚による皮膚の痒みと考えることができます。肝血虚から生風になり、痒みとして出ていると考えられます。 続きを読む 症例9_解説と治療

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便を見れば体調が分かる

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 口から食べ物が入って、便となり出てくるので、入った食べ物と出てきた状態をみることによって、身体というブラックボックスの状態を予想することができます。

 

 体調がいいときは、便に関して気になることはないですが、疲れたり、食事が合わなかったりすると便秘や下痢になることがありますが、これはブラックボックスである身体の機能に異常が生じたと考えることができます。

 

 と言ったところで、最近では洋式便器が中心なので、便を見ることなく流してしまうことが多いと思われるので、便の状態を見ないのが当たり前ではないかと思います。和式で見やすかった状態でも、排泄したものに興味を持つことはないですし、便の状態を尋ねても分からないことが多いので、情報として重要だから見てくださいと伝えることが必要になると思います。

 

 身体は一定で働く機械ではないので、ちょっとしたことでも変化が出てしまうので、普段は便の異常が生じていなくても、「今日は何だか便がでなかったな」「今日は2回でたけどすっきりしなかった」というような情報が大切になります。

 

 異常を考えるときにはまず、正常な便を知らないといけないので、つやがあり、未消化物が混じっていない便でバナナ1本分の便が正常になります。便につやがあるか、ないかなんてよほど目を凝らして見続けないと分からないですよね。

 

 東洋医学では便は大便から排出され、肛門(後陰:二陰)とは腎と関係をすることから、大腸、腎、脾によって排泄調節が行われているので、大便の異常は、この2臓1腑を思い出すことが必要です。便の排泄調節は他には肝・肺も関係するので、大腸、腎、脾の異常でない場合は、他の臓を考えていくことが必要になります。

 

 腎は生命力に関係するので、新生児・高齢者は腎精が弱い状態なので、排泄の管理・調整がうまくいかないので、オムツを使うことが多くなってしまいます。ということで、腎の問題は排泄の管理・調節の基本と考えることができます。

 

 すっきり排便しない状態は痰湿と関係することが多いので、食事と関わることが多いです。「なんかすっきりしない」という表現が聞けたのであれば痰湿を考えて食事で変わったことがなかったのかを尋ねることが大切になります。酷いときだと、便意があって排便をしたけど、また便が出そうというのは湿熱の可能性が出てきます。

 

 軟便や下痢、未消化便が見られた場合は、脾か湿のことが多いので、お腹の調子が以前から悪い場合は脾、一時的なものであれば湿を考えることができます。便は出ているけど、いつも軟便や下痢という人はかなりいるので、「お通じは出ていますか?」だけではなく、「軟便や下痢はないですか?」を次の質問に足す必要があります。

 

 うさぎの便のように、丸く硬い兎糞状の便のときには、血虚として考えることができるのですが、この場合も見ないのでどんな形が分からない方も多いのではないかと思います。もし分かろうとするなら見るか、感覚を研ぎ澄ませて音と排泄を感じることが必要になります。そんなことは日々の生活の中でしないので、「お通じは健康的なものはバナナ1本と言われますが、その状態で出ていますか?」と尋ねると、「一気に出るのではなく何度か分割します」という表現で返ってくることもあるので、それで判断していきます。

 

 こういった症状と証を覚えておくことが大切で、例えば、お腹の調子が悪い時で、「便意があって便をするけどなかなか出にくくて、ちょっと軟便気味、残便感があって、お腹の調子が悪い」のであれば湿熱の可能性が高いと考えます。

 

 湿熱の場合は、さらに肛門部に焼けるような感覚(ヒリヒリという表現)や、臭いが強い傾向があるので、おならの臭いについても尋ねていってもいいのですが、いきなり「おならの臭いはいかがですか?」とは聞きづらいですよね。

 

 慢性の下痢の方は多いですが、これは脾の昇清が低下をしてしまっている状態として考えるので、「昔から軟便や下痢の傾向はないですか?」と尋ねることが必要になってきます。

 

 下痢は他に、お腹が痛くてトイレに行って目が覚めたという状態と関係をする五更泄瀉があります。これは、朝型・寝起きの下痢と考えられるもので、腎の陽気不足によって生じることが多いので代表的な下痢になります。これは、すぐに腎陽虚または脾腎陽虚と言えるので、覚えておく必要がある情報になります。

 

 お腹が張った様な腹痛がよく生じていて、下痢があり、排便によってスッキリする場合は、肝うつの傾向が分かるので、排便前後の身体の感覚も重要になります。排便後に疲れてしまうようだと、気の不足を考えていくことができます。

 

 東洋医学では便秘の分類として出てくるものがあり、熱秘・気秘・虚秘・冷秘と呼ばれます。熱秘は実熱が原因、気秘は肝うつ、虚秘は気虚・血虚・陰虚、冷秘は陽虚と考えられるので、便秘に関しては、便秘以外の症状をしっかりと尋ねておくことが必要になります。細かい説明をすると長くなりすぎるので、便秘の分類はまたの機会にします。

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八綱弁証とは何か

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 東洋医学を学んでいく際に触れるのが八綱弁証ですが、実際の弁証を出すときにはそれほど重視をされていないのですが、東洋医学の診察という点では非常に特徴的なものであり、重要なものになります。 続きを読む 八綱弁証とは何か

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舌を診ると病気がわかる

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 東洋医学の診察法は四診と言われ、望聞問切の4つがあり、望診では舌診がよく用いられていますが、舌に身体の状態が反映すると言われます。 続きを読む 舌を診ると病気がわかる

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発声の東洋医学的メカニズム

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 発声のメカニズムは肺、腎、脾、心、宗気が関係をしています。 続きを読む 発声の東洋医学的メカニズム

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