肺の働きと陰陽―肺の基本は降の働き
肺の働きは宣発・粛降があり、上下内外の働きに関係する性質がありますが、本質的な働きは「降」に関係をしています。東洋医学の考えでは、陰と陽は相互に補完し合う関係になるので、「降」というのは「昇」にも影響することになり、「 … 続きを読む 肺の働きと陰陽―肺の基本は降の働き
肺の働きは宣発・粛降があり、上下内外の働きに関係する性質がありますが、本質的な働きは「降」に関係をしています。東洋医学の考えでは、陰と陽は相互に補完し合う関係になるので、「降」というのは「昇」にも影響することになり、「 … 続きを読む 肺の働きと陰陽―肺の基本は降の働き
肺の生理はいろいろな内容がありますが、肺の機能として重要だと思っているのは宣発と粛降の働きではないかと思っています。
五臓の説明を一つ一つしていますが、今回は肺の働きについて書いてみます。肺の働きも他と同じように五行の性質や陰陽で働きを説明できるので、その辺りを中心に書いていきます。
漢方は名前が似ているけど、使う状態が違うし、中身も違うというのがありますが、その一つに甘草湯と炙甘草湯もあります。どちらも甘草湯と入っているので、同じなような気がしますが、炙甘草湯は「炙る(あぶる)という漢字が入ってい … 続きを読む 甘草湯(かんぞうとう)と炙甘草湯(しゃかんぞうとう)の違い
東洋医学では味も身体に影響を与えるとして、五味(ごみ)という酸苦甘辛鹹という5つがあり、五臓の働きにも影響を与えるという考え方があり、漢方でも重視され、食養や薬膳でも必要な知識になります。
麻杏甘石湯は気管支喘息の発作が生じているときに飲む漢方薬として昔から使われてきているもので、大人だけではなく小児にも使われていますが、どういった考え方で用いているのでしょうか。
臓腑は相互に協調して働くことによって生命現象を成り立たせていて、気が循環していることが必要になりますが、気の循環に関しては、肺・脾・肝の協調関係が大切になります。
臓腑は互いに連携をし合いながら働いているので、相互の関係があるのですが、今回は肺と心について書いてみたいと思います。
臓腑の違いは、臓は貯蔵するところであり虚しやすく、腑は受け入れ通過するところになるので実しやすいと言われていますが、臓にも実証があり、腑にも虚証があります。
東洋医学では痰湿の話しが多く出てきますが、水分の停滞が生じている状態を痰湿といい、痰湿は気血津液の運行を邪魔してしまうので、痰湿を排泄させることが治療においては大切になっていきます。